編集部からのお知らせ
New! 記事まとめ「ISMAP-LIU」
話題の記事まとめ「通信障害と社会リスク」

殺人ロボットは「ロボット工学三原則」の夢を見るか?(前編) - (page 4)

Steve Ranger (TechRepublic) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2014-01-24 07:30

 ICRACはその運動において、CCWによる自律型兵器のとらえ方にまつわる決定を、そうした兵器の禁止に向けた最初の1歩として利用していきたいと考えている。このアプローチは、失明をもたらすレーザー兵器が実戦配備の前に禁止されたことにつながった戦略と同じだ。

 自律型兵器に関して実態に見合わないレベルの期待が抱かれる理由として、AIが実際よりもずっと有能であると信じ切っているという現実、あるいはSharkey氏が言うところの「SFの世界から抜け出てきた人工知能という文化的な神話」が挙げられる。この分野の研究者たちはAIというものについて、自ら思考する人間型のロボットを開発するというよりも、ずっとありふれた(しかし有用な)ものに取り組むプロジェクト作業であると表明している。

 「いつの世にも、20年以内に感情のあるロボットが開発されるという展望を述べる人がいるが、(AI分野の)研究者に目を向けてみれば、そんなことを言っている人などいないと分かるはずだ。研究者らは地に足の付いた作業を進めている。AIというのはほとんどの場合、電話や自動車の奥深くなど、一見するだけではAIとは分からない分野のものを開発するうえでの実用的なテーマなのであり、われわれは常にそのような考え方で研究を進めているのだ」(Sharkey氏)

 また、遠い未来にAIが成熟し、コンピュータシステムが戦争の原則に従えるようになったとしても、本質的な道徳的疑問は残るだろう。Sharkey氏は「責任の問題は依然として残り、人間を殺傷するうえでの決断も下してしまうような機械を自分たちが持ちたいのかどうかについて、道徳的な観点から結論を出さなければならないということになる」と述べている。

 後編に続く。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

Keep up with ZDNet Japan
ZDNet JapanはFacebookTwitterRSSメールマガジンでも情報を配信しています。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    【講演資料】Sentinel運用デモ-- ログ収集から脅威の検知・対処まで画面を使って解説します

  2. セキュリティ

    SASEのすべてを1冊で理解、ユースケース、ネットワーキング機能、セキュリティ機能、10の利点

  3. ビジネスアプリケーション

    北海道庁、コロナワクチン接種の予約受付から結果登録まで一気通貫したワークフローを2週間で構築

  4. セキュリティ

    Sentinel運用デモ-- ログ収集から脅威の検知・対処まで画面を使って解説します

  5. セキュリティ

    セキュアなテレワーク推進に欠かせない「ゼロトラスト」、実装で重要な7項目と具体的な対処法

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]