編集部からのお知らせ
「ZDNet Japan Summit」参加登録受付中! 
新着記事集:「負荷分散」

オラクル、ETLツールなどデータ統合製品の新版--シンプルにリアルタイム処理

大川淳

2014-02-07 19:44

 日本オラクルは1月30日からデータ同期ソフトウェアの新版「Oracle GoldenGate 12c」、ETLツールの新版「Oracle Data Integrator 12c」の提供を開始している。システム間のデータ連携をリアルタイムで処理することでビッグデータやクラウドなど巨大化、複雑化するデータを企業が迅速、効率的に活用できるよう支援する。

 GoldenGateは、データベース間でデータの連携、複製、同期をリアルタイム似処理する。あるデータベースの内容が更新されると、それを即座に別のデータベースに反映する。

 新版では「Oracle Database 12c」に対応し、新しく導入されたマルチテナントアーキテクチャに最適化している。このアーキテクチャでは、複数のデータベースを一元的に扱えるよう、数多くの“着脱可能な”プラガブルデータベースを1つのマルチテナントコンテナデータベースに収納できる。GoldenGate 12cは“コンテナ”を受け取り、どのプラガブルデータベースが集約されているのかを検知し、同期先のデータベースに伝達、渋滞なく同期できるという。

 新機能「Integrated Delivery」を搭載、パラレル処理が自動化が可能になり、チューニングの設定作業の手間を大きく削減できると説明。「Coordinated Delivery」は、すべてのデータベースで使用可能な機能であり、SQLを使ってマルチスレッドでのオーバーヘッドが可能になるなど、データ連携性能を向上させたとしている。

 セキュリティ面では、認証情報や暗号化機能の強化キーのセキュリティの向上、オラクル製品のインストール統合ツール「Oracle Universal Installer」の導入など各種機能を強化した。

 Data Integratorは、データの抽出、変換、読み込みなどに活用するETLツールだが、独自の「E-LTアーキテクチャ」となっている。同アーキテクチャでは、データを変換するための中間サーバを必要とせず、データベース内の高速なエンジンを活用してデータ変換が高速になったという。そのため、中間サーバの分のコストを削減できるという利点もある。同社によれば、データベース専用機の「Oracle Exadata」とData Integratorを組わせることで、従来およそ1カ月を要していたデータマイニングが2~3日で完了した例があるという。

 今回、ユーザーインターフェースをGUIにを改め、データ連携や変換処理のプロセスをイメージしやすい“フローベース”を取り入れ、より直感的な操作で設計することが可能となった。並列処理機能を強化し、処理プロセスの実行時間を削減するとともに、セッションを実行する際のオーバーヘッドを削減、性能を向上させている。

三澤智光氏
日本オラクル 専務執行役員 テクノロジー製品事業統括本部長 三澤智光氏

 他のオラクル製品との連携も強化されており、GoldenGate 12cとの連携や統合運用管理ツール「Oracle Enterprise Manager 12c」からのモニタリング対応などを改善したほか、分散並列処理プログラミングフレームワーク「Apache Hadoop」にも対応している。Hadoopでの分散ファイルシステム「HDFS(Hadoop Distributed File System)」やHadoopの上で動くSQLライクといわれる言語「Hive」にも対応する。加えて、同社のビッグデータ専用機「Oracle BigData Appliance」との連携に対応している。

 日本オラクル 専務執行役員 テクノロジー製品事業統括本部長の三澤智光氏は「ビッグデータ、クラウド、ソーシャル、モバイルなどの普及、発展でリアルタイムなデータ連携や多種多様なデータソースへの対応、できる限りダウンタイムをなくすことなどが必要となり、これらを実現させるためには、従来型の手法では限界があり、データ統合をより進化させることが重要になる」と指摘。この領域の市場規模が2017年までに33億ドルになるとの予測値(出典:Gartner)を引用、同市場で先行していくことを狙っている。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

特集

CIO

モバイル

セキュリティ

スペシャル

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. クラウドコンピューティング

    Google Cloudセキュリティ基盤ガイド、設計から運用までのポイントを網羅

  2. セキュリティ

    仮想化・自動化を活用して次世代データセンターを構築したJR東日本情報システム

  3. ビジネスアプリケーション

    スモールスタート思考で業務を改善! 「社内DX」推進のためのキホンを知る

  4. セキュリティ

    Emotetへの感染を導く攻撃メールが多数報告!侵入を前提に対応するEDRの導入が有力な解決策に

  5. セキュリティ

    偽装ウイルスを見抜けず水際対策の重要性を痛感!竹中工務店が実施した2万台のPCを守る方法とは

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]