8.HPがいずれ参戦する
3Dプリンティング業界のリーダー企業はすでに顔ぶれが定まりつつあるが、まだ巨大な企業が残っている。HPが参戦して、マス市場向けに製品を作り出すのはいつだろうか?この伝統ある大手プリンタメーカーは、高さ5フィート(約152cm)の3Dプリンタのプロトタイプをパロアルト研究所の地下に持っており、2014年内に製品をリリースすると述べている。
同社の最高経営責任者(CEO)であるMeg Whitman氏は、2013年10月に開催された技術カンファレンスで「3Dプリンティングはまだ揺籃期にある。これは大きなチャンスであり、われわれはこの分野に力を注いでいる。来年の中頃には、何かを出せるだろう」と述べている。
「Cube」は家庭向けの3Dプリンタで、おもちゃなどの小さい物を作る用途に向けて発売されている。
提供:Cube
9.3Dプリンティングは従来の製造業を一変させる
オープンソースエレクトロニクスは、企業がデザインを再利用したり、回路や製品パーツを試すことを可能にする。いずれ、すべての部品を社内で設計する必要はなくなるだろうし、各地域のメーカーが自らパーツを設計し、プリントできるようになるため、すべての部品を送る必要もなくなるだろう。巨大なサプライチェーンは、過去のものになる。
多くの企業は、この技術の意味をまだつかんでいないが、それは、この技術が産業をあまりに劇的に変えてしまうからだ。Basiliere氏によれば、製造業の長期的な成長の鍵は、3Dプリンタが扱える素材の数だという。これは今のところ少ないが、急速に増えつつある。
10.3Dプリンティングは多くの業界に変化をもたらす
3Dプリンティングは大量生産を行っているメーカーに大きな影響を与えると説明したが、ほかにはどのような分野が影響を受けるだろうか。
実際には、ほとんどあらゆる分野が影響を受ける。教育に携わる人々は、ツールやデザインを学校でプリントできる。アーティストは、手がける新たなメディアを得ることになる。ヘルスケア関連会社は、必要なものを社内で作成できる。子どもを持つ親は、ほんの数時間でおもちゃや壊れた家具などを交換できるようになるだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。