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あなたは、さまざまなキャリアを積み、リーダーシップを発揮する地位に就いた。おめでとう!ついにここまでやって来たのだ。では、次は何をすればよいのだろうか?
リーダーシップを発揮する役職に就くというのは、称賛と重荷の双方を甘受するということも意味している。これは大きな重圧となる場合もある。指示系統の上と下からの期待に圧倒され、どこから手を付けてよいか分からなくなる場合もある。本記事では、同僚や筆者の経験から生み出された10のティップスを紹介する。なお各ティップスは、仕事と部下の双方をうまく管理するうえで極めて重要なものとなっている。
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#1:マネージャーと(リーダーシップの発揮を目指す)リーダーの違いを理解する
リーダーシップは他者を鼓舞するための行動であり、マネジメントは統制をとるための行動である。そして、あなたの新たな役割として、プロジェクトと部下、部門のゴールなどに責任を持つよう求められる。こういったものすべては、互いに依存しあいながらも独立しているため、それらのつながりを見極め、維持するのはあなた個人の責任となる。
プロジェクトを率いるということは、あなたが常に前線に立ち、自らのタスクに全力投球する時間を取るということだ。また、チームを率いるということは、人の集団としてのチームに積極的な関心を抱き、彼らのニーズを知り、目的を達成するうえで必要なツールを与えるということだ。チームを率いることで、部下の信頼と自信を醸成し、最終的に彼らについてきてもらえるよう促せるのだ。
#2:状況を評価する
あなたがこの役割を担うようになったのには理由がある。そしてたいていの場合、その理由は問題を解決するというものだ。このため、問題を把握しなければならない。あらゆる角度から調べ、すべての情報を洗い出した後、状況の全体像を作り上げてほしい。また、調査においては部下との面談も含めるべきである。これによって、あなたが聞く耳を持っている点と、経験に価値を見出している点が示せるはずだ。さらに、前線にいる人員から重要な情報も得られる。こういったデータをあなたが受け取った報告と照らし合わせ、自らが把握した問題の全体像に反映させるわけだ。何よりも大事なのは、ものごとをあるがままの状態で見るということだ。自らのいる場所を知るのが、目的地を知る第一歩となのである。
#3:目標のレビューを行う
新たに定義された問題(#2を参照)と、あなたに与えられた目標を対比してほしい。これらが上層部と、他の情報源から集めてきたデータによってあなたに与えられたゴールとなる。筆者の同僚の言葉を借りると、目標は現在の状況を切り抜けるための道筋に相当するため、このステップは状況の評価とほとんど同じくらい重要だ。さらにこのステップによって、上層部から与えられた目標が、現在の問題を解決するうえで十分なのか、そうでないのかを検証できる。後者であれば、期待を上回る成果を出して、あなたに白羽の矢を立てたことの正しさを、指名した人たちに示せるよい機会にもなるというわけだ。