EMC、元Sun創業者の極秘フラッシュストレージ企業を買収--EMC World 2014

沙倉芽生 2014年05月09日 16時44分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 米EMCは5月5日、ラスベガスにて年次イベント「EMC World 2014」を開幕した。初日の基調講演で米EMC会長兼最高経営責任者のJoe Tucci氏は、フラッシュストレージを開発する企業、DSSDの買収を発表。金額は明らかにしておらず、買収は2014年第2四半期に完了する予定だという。

  • 米EMC 会長 兼 最高経営責任者のJoe Tucci氏

 「EMCでは、売り上げの12%を研究開発に費やし、同10%を技術買収の費用に充てるという二重のイノベーション戦略を進めている」とTucci氏は述べ、この戦略の一部がDSSDの買収だとした。

 DSSDは、4年前に創業したにも関わらず、ウェブサイト上でも全く情報を公開することなく極秘に活動していた企業。DSSDの戦略アドバイザーには、元Sun Microsystems(現Oracle)の共同創業者であるAndy Bechtolsheim氏が名を連ねている。


基調講演の壇上でTucci氏と会話するDSSDの戦略アドバイザーAndy Bechtolsheim氏

 DSSDの創業者で最高経営責任者を務めるのは、元Sun MicrosystemsのチーフストレージエンジニアだったBill Moore氏だ。Moore氏は基調講演後のプレス向けセッションにて、噂が広まりやすいシリコンバレーで極秘に活動を続けられた理由について「われわれの取り組みを理解できる優秀な人材を見つけた際にはDSSDに入社してもらい、誰にも話すなと伝えていた」と明かした。

 EMCはDSSDに以前から投資しており、開発パートナーでもあったという。DSSDはEMC傘下で独立した事業部門として活動を続け、Moore氏が同部門の責任者となる。

 DSSDは未だ製品は発表しておらず、製品が登場するのは2015年となる予定。基調講演に登壇したBechtolsheim氏によると、「インメモリデータベースやリアルタイム分析などのアプリケーションでは非常に高いI/Oパフォーマンスが求められるが、DSSDはこれまでとは全く異なるタイプのストレージシステムを開発しており、非常に高いI/Oパフォーマンスと高帯域、低レイテンシーを実現する」と説明した。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

関連ホワイトペーパー

連載

CIO
IT部門の苦悩
Rethink Internet:インターネット再考
インシデントをもたらすヒューマンエラー
トランザクションの今昔物語
エリック松永のデジタルIQ道場
研究現場から見たAI
Fintechの正体
米ZDNet編集長Larryの独り言
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
山本雅史「ハードから読み解くITトレンド放談」
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
松岡功「今週の明言」
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
大河原克行「エンプラ徒然」
内製化とユーザー体験の関係
「プロジェクトマネジメント」の解き方
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
セキュリティ
「企業セキュリティの歩き方」
「サイバーセキュリティ未来考」
「ネットワークセキュリティの要諦」
「セキュリティの論点」
スペシャル
ざっくりわかるSNSマーケティング入門
課題解決のためのUI/UX
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
「Windows 10」法人導入の手引き
ソフトウェア開発パラダイムの進化
エンタープライズトレンド
10の事情
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
Gartner Symposium
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
Microsoft Connect()
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
より賢く活用するためのOSS最新動向
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
中国ビジネス四方山話
ベトナムでビジネス
米株式動向
日本株展望
企業決算