UNIXサーバ「EP8000」に新エントリモデル--RISCプロセッサ「POWER8」搭載

NO BUDGET

2014-05-16 08:00

 日立製作所は5月16日、UNIXサーバ「EP8000」シリーズのエントリモデルとして最新のRISCプロセッサ「POWER8」を搭載した「EP8000 S824」「EP8000 S814」の販売を開始した。税別価格はEP8000 S824が732万900円から、EP8000 S814が327万6200円から。7月31日から出荷する。

 UNIXサーバのEP8000シリーズは高い信頼性と可用性を備え、金融機関をはじめとした企業の基幹業務、電力や交通といった社会インフラ向けシステムに多くの実績があるという。

  • EP8000シリーズ

 EP8000 S824は、クロック周波数が3.52/4.15/3.89GHzのPOWER8を最大24個搭載し、メモリ容量が32G~1024Gバイト。EP8000 S814はクロック周波数が3.02GHzのPOWER8を最大6個搭載し、メモリ容量が16G~512Gバイト。前世代のRISCプロセッサ「POWER7+」搭載の従来モデル「EP8000 740」と比較して、最大約1.9倍のトランザクション処理性能を実現しているという。

 プロセッサで同時実行可能なスレッド数を従来の2倍となる1コアあたり最大8スレッドに強化。メモリやデータ入出力の帯域幅も強化している。

 EP8000 S824では、1.8型SSD専用搭載スロットを新たに8スロット設け、内蔵ストレージ容量を従来モデルのEP8000 740の最大3.4倍に拡大。内蔵のハードディスク(HDD)とソリッドステート(SSD)を組み合わせたRAID構成を取っており、アクセス頻度の高いデータをSSDに、頻度の低いデータをHDDに自動的に再配置する自動階層化機能を搭載している。

 EP8000シリーズでは、ディスクアレイシステム「Hitachi Virtual Storage Platform G1000」をはじめとする日立製ストレージとの接続に独自開発のファイバチャネルアダプタ採用で、迅速に障害原因を究明できるとともに、スイッチなどを経由せずに直接接続できるシンプルなシステム構成が可能という。

 EP8000の新モデルとあわせて、専用線や公衆回線などに接続するシステム向けの回線切替装置の新モデルも販売する。回線切替装置は、現用系の障害時にサーバと同期して通信回線を待機系に切り替えるもので、基幹システムの可用性を向上させられるという。税別価格は195万円から。5月30日から出荷する。

 高速に切り替えるHAクラスタ管理ソフトウェア「HAモニタ」と連携する。回線切替装置への電力供給がない状態でも回線上の通信は継続できるほか、電源障害を自動検出できるなど高い信頼性を確保できるとしている。

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