シスコ、「Internet of Everything」の展望を明らかに--「IoT」との違いは

Rachel King (ZDNET.com) 翻訳校正: 川村インターナショナル

2014-05-22 15:19

 サンフランシスコ発--ネットワーク機器大手のCisco Systemsは、同社の長期的成長に向けた最大の賭け、そして同社セキュリティ部門のさらなる強化について発表し、「Cisco Live」を締めくくろうとしている。

 Ciscoのソフトウェアおよびサービスプラットフォーム担当シニアバイスプレジデントのMala Anand氏は、米国時間5月21日に行われた基調講演の機会を使って、「モノのインターネット(Internet of Things、IoT)」と「Internet of Everything(IoE)」の違い(少なくともCiscoから見た違い)を明らかにした。

 Anand氏によれば、IoEは、IoTを出発点としているという。同氏は「モノのインターネット」を、以前は接続されていなかったデバイスに接続性をもたらす動きだと説明している。

 Anand氏は「IoEは、大規模なビジネスの転換が見込まれるパラダイムだ」と述べたうえで、IoEがすぐに19兆ドル市場に成長するという、Cisco幹部が以前行った予測を繰り返した。

 Anand氏はIoEでの接続方法には、「machine-to-machine(M2M)」(ロボット、センサなど)、「machine-to-people」、「people-to-people」(ソーシャルネットワーキング)の3種類があると説明した。

 Anand氏は、このIoEの世界では、超分散型環境の出現で、これまでとは異なるレベルの複雑さが生じるとした上で、相互運用性を推進し、価値とビジネスモデルの新たな供給源を拡大できるプラットフォームをサポートする、パートナーエコシステム構築の必要性を強調した。

 今週行われているCisco Liveの最終日前に、あまり目立たない形で発表されたのは、サンノゼに本社がある同社が、ニューヨークに本拠を置き、マルウェアや脅威の情報を扱うThreatGRIDを買収するという計画だ。

 ThreatGRIDは、ファイルの挙動を分析するテクノロジを専門としている。そうした分析によって、攻撃をピンポイントで特定し、将来の進化した攻撃に備えることができる。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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