
「Raspberry Pi」の共同開発者であるEben Upton氏は、高価ではないLinuxベースのシングルボードコンピュータ(SBC)というアイデアを思いついた時に、正直なところ「売れるのは1000台くらい、どんなに多くても1万台だろう」と考えていた。「われわれは、少ない台数を作り、ケンブリッジ大学でコンピュータサイエンスを学びたいという人々に配ろうと考えていた」(Upton氏)。しかしその予想は間違っていた。
メーカーコミュニティーはRaspberry Piというアイデアに夢中になり、「Raspberry Pi Model B」が登場したとき、発売初日に初回分の10万台が数時間のうちに売り切れてしまった。Raspberry Piは、発売から2年間で250万台超が売れている。700MHzの「ARM11」チップと512MバイトのRAMを搭載し、ストレージにSDメモリカードかマルチメディアカードを必要とするコンピュータとしては悪くない数字だ。
それほどすごい話には聞こえないだろうか。しかしこのクレジットカードサイズのコンピュータは、スマートグラス、スマートフォン、サーバ、タブレット、そして信じがたいかもしれないが、スーパーコンピュータにまで使われている。
これらはほんの一部の例に過ぎない。Raspberry Pi SBCを使えば、ほかの種類のコンピュータの機能の真似だけではなく、はるかに多くのことができる。