ITRは6月17日、データベース管理システム(DBMS)とビジネスインテリジェンス(BI)市場の調査結果を発表した。市場は堅調であり、SAPが牽引、Oracleへの期待値が高い。また、製品を選定する際、ライセンスやサポート契約の価格と製品の使い勝手を重視するユーザーが多いという結果が出た。
調査では、データ分析/レポーティング市場の16事業者の製品やサービスに対し、ユーザーの利用動向やベンダー売上金額シェアから、事業者のポジショニングを示した。市場を牽引しているSAPは統合基幹業務システム(ERP)製品ユーザーに対する販売が順調であり、売上金額のシェアトップ。ユーザーからも一定の期待を得た。シェア2位のOracleは、ユーザー期待値指数が最も高く、ユーザー企業から最も注目されているベンダーであるという結果だった。
データ分析/レポーティング市場のDatumiX(ITR提供)
データ分析/レポーティング製品を選定する際の項目に関する設問では「製品ライセンスの価格」や「サポート契約の価格」などコスト面が上位にあがった。
データ分析/レポーティング製品を選定する際の項目に関する設問では「製品ライセンスの価格」や「サポート契約の価格」などコスト面が上位にあがった。「データ処理速度」「操作性の良さ」「データ分析力(分析手法の豊富さ)」などの性能や機能面が、ほぼ同等に重視されているという結果が出た。 製品を選定する際の19項目に対して重要度合いを1~5の5段階(1が軽視、5が重視)の回答を得て、平均値を重視度(指数)として示した。
データ分析/レポーティング製品選定での重要項目(ITR提供)