DTSとミラクル・リナックスは6月17日、システム監視分野で協業し、「ReSM(リズム)システム監視スタートセット」を共同で開発、同日から販売を開始したと発表した。税別料金は初期費用が20万円から、月額費用が2万円から。
DTSの子会社であるデジタルテクノロジーを通じて販売される。1~30台程度のサーバで構成される中小規模システムを持つユーザー企業を対象にしている。
今回のサービスは、ミラクル・リナックスの小規模システム向け統合監視サーバ「MIRACLE ZBX1200」を“監視ボックス”とし、DTSのシステム統合運用サービス「ReSM(Remote System Management service)」をパッケージにして提供する。
ZBX1200は、スモールオフィスや各拠点でのシステム監視など、ラックマウント型サーバが置けない小規模オフィス向けの統合監視アプライアンス。オープンソースソフトウェア(OSS)の統合監視ツール「Zabbix」互換のシステム監視ソフトウェア「MIRACLE ZBX」に加え、データベースに「MySQL 5.5」、OSに「MIRACLE LINUX V6」(Asianux Server 4)などをあらかじめハードウェアにインストールしており、購入後すぐにシステム全体の監視設定を開始できるという。
ReSMは、統合運用センターから遠隔でシステムの運用、保守と正常稼動を監視し、システム監視環境の構築から導入後の運用管理の代行や障害復旧まで対応するシステム運用監視サービス。大手企業を中心に100社以上の運用実績があるという。
今回のサービスでは、あらかじめ監視に必要なソフトウェアを設定した監視ボックスを設置するだけで手軽に導入でき、ユーザー側の監視ボックスとReSM統合運用センターを接続、遠隔から監視して障害を検知、障害への対応を24時間365日体制で代行する。
中小規模の企業では、システム障害によるビジネス影響を抑えるシステム監視の運用体制を準備するのが困難であったり、導入ノウハウが不足したりなどの課題があり、新サービスはそうした企業にも使いやすいワンストップサービスとなっていると説明している。
イメージ(ミラクル・リナックス提供)