Red Hatは米国時間6月18日、オープンソースのクラウドコンピューティングサービスを提供するeNovanceを9500万ドルで買収するための正式契約を締結したと発表した。
eNovanceはOpenStack分野において著名な企業であり、特に通信会社との協業で知られている。Red Hatによると、eNovanceの実績と、顧客中心主義を徹底しているという評判が、両社を恒久的に結びつける大きな要因だったという。
Red HatとeNovanceが最初に提携したのは2013年であり、OpenStackの実装および統合サービスをジョイントカスタマーに提供するためであった。そして両社のこの関係は2014年5月、OpenStackにおけるネットワーク機能仮想化(NFV)と通信分野のイノベーションの推進を目的にさらに進展した。
eNovanceの買収により、両社の関係ははるかに緊密なものとなった。なおeNovanceは世界でおよそ110人の従業員を抱えており、パリとモントリオールに主な拠点を置いている。Red Hatは今回の買収で、5000万ユーロの現金と、2000万ユーロ相当の株式をこのフランス企業に支払うことになる。
Red Hatは買収にともなう統合に関して、同社におけるOpenStack関連の製品やサービスを強化するために、同社の製品開発にかかわる活動やチームをeNovanceのものと一体化する予定だと述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。