休みを取り、リラックスして、心を充電しよう--休日に業務メールが気になる人へ

James Kendrick (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 川村インターナショナル

2014-06-24 07:30

 モバイルデバイスのせいで、近年はこれまでにないほど、四六時中仕事に束縛されやすくなっている。この状況をいっそうひどくしているのは、オフィスに仕事を置いてくるとマイナスの結果につながるという間違った考えだ。

 モバイルデバイスが生活に入り込んできたことで、多くの人が一日中働くようになった。働いていないはずの時間でさえ、スマートフォンやタブレットが常に手元にある。どんな状況であれ、仕事関係のことに対応しなければ悪いことが起きると思い込んでいるのだ。これは健全ではないし、正直に言うと、働くべきときに働かなくても、世界が終わるようなことはない。

 そういう筆者も、曜日や時間を問わず仕事上の問題に対応できるように、常にインターネットに接続されていなければならないと感じている1人だ。休みよりも仕事を優先する。家族や友人との時間よりも大事だ。常に働き続けるのを簡単にするモバイルデバイスが、そうした考えを助長している。

 これは誰にとっても不健全極まりないことだ。休みというのは、毎日の仕事で消耗した心のバッテリを充電するのに欠かせない。1日に働く時間が定められているのには十分な理由がある。休みを取ることは、しばらくの間、心を自由にするために不可欠だ。休暇は、リラックスできる快適な場所で考え事をする上でなくてはならない。常に働いていなければならないということを、どれだけ自分に言い聞かせたとしても、それは変わらない。以下では、勤務時間外に働くことに関して、よくある3つの誤解を考える。

誤解その1:上司やクライアント、顧客が、いつでも自分に連絡できるようにしておかなければならない

 非常に多くの人が、自分を無理矢理納得させて、どんな仕事の連絡にも対応しようとしているようだ。仕事生活で関わる大切な人々は、何かしてほしいときに連絡が取れることを当てにしており、連絡に対してわれわれが直ちに対応しなければ、不愉快になるか失望するというのだ。

 確かにそういう人もいるが、夜間や週末、あるいは予定していた休暇中に折り返しの連絡をしなくても、きっと理解してくれるはずだ。このような人も時には仕事から離れることがあるだろうから、他人が同じことをしたからといって非難したりはしないだろう。

 仕事から離れられずにいると、逆に痛い目に遭うこともある。筆者が多くのプロジェクトとクライアントを抱えるコンサルタントだったとき、クライアントからの電話や電子メールには必ず5分以内に返事するようにしていた。何時だろうと、何曜日だろうと、クライアントを気にかけるのは当然だと思い込んでいた。

 それが間違っていることに気づいたのは、終業後に、あるクライアントに急いで電話をかけ直したときだ。このクライアントは、筆者のコンサルタント会社が忙しくなくて、すぐに折り返してくれるのがうれしいと言った。それで考えるようになった。明らかに筆者は間違ったメッセージを送っていたのだ。実を言うと、次の朝まで待ってかけ直しても良かった。

 別のクライアントに、勤務時間内に急いで折り返しの電話をかけたときは、もっとひどかった。忙しい筆者がこれほど早くかけ直してくるので、自分が報酬を払っている時間に他のクライアントの電話に対応していないか心配だ、と言われたのだ。このことで、常に素早く対応するというのは、たとえ勤務時間内でも、必ずしも良いことではないということが分かった。

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