エクイニクス・ジャパンは6月25日、既に北米と欧州で展開している「Equinix Cloud Exchange」サービスの提供をアジア太平洋地域において7月1日に開始すると発表した。
Equinix Cloud Exchangeは、世界中のさまざまなクラウドとネットワークに、継ぎ目なく、オンデマンド形式で直接接続できるようにするサービス。クラウドサービス提供者と利用者間のプライベート接続により、従来のパブリックインターネットを介したクラウドへのアクセスを回避し、クラウドへの安全なパスと高スループットのアクセスによって安定した環境で業務を実施できるようにする。
エクイニクスソリューション検証センターにおける実証実験によれば、パブリックインターネットを通じたクラウドアクセスと比較し、直接アクセスすることによる処理能力は47%向上するとしている。
また、クラウドへの自動接続と、マネージドサービスプロバイダによるサービスの協調を実現。ハイブリッドクラウド環境を構築する企業を対象に、シンプルで拡張性と柔軟性に富んだマルチクラウドサービス環境を提供するとしている。
このマルチクラウドサービスへの接続管理には、専用のポータルとAPIを用意、Equinix Cloud Exchangeを介してサービス提供者に自動的にエンドツーエンドの回線を確保でき、ほぼリアルタイムのヴァーチャルサーキットの割当、監視、設定が可能となる。
Equinix Cloud Exchangeは、今回のアジア太平洋地域のサービス拡張により、香港、シンガポール、シドニー、東京、シリコンバレー、ワシントンD.C.、ニューヨーク、トロント、シアトル、ロスアンジェルス、アトランタ、ダラス、シカゴ、ロンドン、アムステルダム、フランクフルトの世界16カ所のマーケットで展開され、2014年末までには19カ所に拡大する計画だという。