Salesforce.comは米国時間7月30日、同社のデジタルマーケティングプラットフォーム「Salesforce ExactTarget Marketing Cloud」で使用する次世代「Journey Builder」を発表した。Journey Builderはカスタマージャーニー管理プラットフォームで、さまざまなチャンネルやデバイスを通じた、顧客との1対1のやりとりを計画、パーソナライズ、最適化することを可能にする。
カスタマージャーニーとは顧客がブランドや商品を認知し、関心を持ち、購入するのに至るプロセスを「旅」に例えた言葉だ。Microsoft、ソニーのPlayStation部門、SkyMallなどの世界的企業がJourney Builderを利用している。
この次世代Journey Builderには、今後「Journey Maps」、「Journey Triggers」、「Journey Metrics」の3つの新機能が導入される。Journey Mapsは、ブランドのライフサイクルやチャネルを通じた顧客の体験パスを、ドラッグアンドドロップで簡単にマッピングできるようにするもの。Journey Triggersは、顧客の行動(ショッピングカートからの商品の削除、商品購入など)に応じて自動的にコンテンツやオファーの送信をトリガーする。また、Journey Metricsはカスタマージャーニーの各部分をリアルタイムで追跡して検証できるツールだ。
Journey Builderはすでに提供されており、Journey Maps、Journey Triggers、Journey Metricsの3機能は同社の2015会計年度第3四半期から提供される予定だ。利用料は月額5000ドルのライセンス料に加え、送信されたメッセージ数に応じた段階料金がある。