Oracleは、ソーシャルクラウドプラットフォーム「Oracle Social Cloud」とマーケティングクラウドプラットフォーム「Oracle Marketing Cloud」のアップデートを発表した。
Social Cloudでは、同社の「Oracle Social Relationship Management(SRM)」がLinkedInをサポートするようになり、「Certified Company Page Partners」プログラムというLinkedInのプロフェッショナル向けソーシャルネットワークに参加したという。Oracleはこれにより、既にAdobe SystemsやSalesforce.com、Hootsuiteが参加している同ネットワークにおける10番目のパートナーとなる。
Oracleによると、LinkedInのサポートによってOracle SRMの顧客は関係の管理やビッグデータ、アナリティクスといったアクティビティに参加できるようになるという。特に注目すべきは、アナリティクス機能によって、LinkedInのアップデートにおける「Like」やコメントの数といった定量的な指標を含むページ単位や投稿単位のレポートをユーザーが取得できる点だ。
また、顧客は「Dynamic Link Tracking」や「Smart Publishing」といったOracle SRM独自の機能をLinkedInで利用できるようになる。
OracleのチーフマーケティングオフィサーJudith Sim氏によると、LinkedInのサポートは、ユーザーがLinkedIn固有のデータソースにアクセスするうえで重要だったという。
LinkedInはマーケターにとって、特にOracleのようなB2B企業にとって重要なプラットフォームだ。Oracleは顧客や潜在顧客、インフルエンサーをよりよく理解し、彼らとのやり取りを向上させることにより、ライフサイクル全般を通じて顧客のエクスペリエンスを優れたものにできるようになる。
一方、Marketing Cloudの主なアップデートには、見込み顧客を特定する類似(look-alike)モデリングや、モバイル機器に特化したエンゲージメントオプションの拡張、簡素化したコンテンツマーケティングおよび配信機能が含まれている。
OracleはBlueKaiやCompendium、Eloqua、Responsysの買収を通じてMarketing Cloudを統合化してきており、これらのプラットフォームはすべて、米国時間7月16日に統合に向けてアップデートされた。
アップデートの内容は以下の通りだ。
- BlueKaiのデータ管理プラットフォームでは、カスタマイズされた類似モデルの作成が可能になった。このモデルは、既存の優良顧客のシードデータから学習し、新たなハイバリューオーディエンスを見つけ出すためのものだ。
- Oracle Responsys APIはプログラム可能で自動化されたSMSメッセージをサポートするよう拡張された。
- 新しいOracle Eloquaマーケティング運用センターにより、マーケティング運用チームは、システムのパフォーマンスやスループットを分析したり、メンテナンス作業を実施できるようになった。
- マーケターは「Oracle Responsys Marketing Platform Cloud Service」を通じて、パーソナライズされたプッシュ通知をモバイル機器に送信できるようになった。
- Oracle ResponsysとOracle Eloquaの電子メールメッセージデザイナーの機能強化により、マーケターはピクセルパーフェクトでレスポンシブな電子メールの作成やテストを行いやすくなった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。