ITRは8月27日、ビジネスに貢献できるIaaSを選定するための、独自手法として4つの「指向性評価」を提唱、解説したホワイトペーパーを公開(PDF)した。
このホワイトペーパーでは、ビジネス貢献を目的としてIaaSを選択する手法を紹介している。ITRでは、テクノロジやコンポーネント、継続性、トータルソリューションという4つの指向性で評価、選定することを提唱している。
ITR提唱のIaaSを選定する評価軸
これらの評価軸は個々のIaaSの優劣を判定するものではなく、IaaSそのもの、提供事業者の特性を見極め、ユーザー企業自身のビジネスの方向性との適合性を評価することが重要であるとしている。IaaSならではの選定時の留意点についても解説している。最後には、仮想的ビジネス・ユースケースに基づく事例を挙げて、クラウドとオンプレミスでの構築期間とコストを比較した結果を紹介している。
クラウドを選定する際には、ビジネス部門や経営者の要求に基づいて策定したシステム仕様をベースに各クラウドサービスの充足度で選定を行うのが一般的。このような手法では視野の狭い検討、選択に陥りやすく、将来に向けてビジネスに貢献するシステムの実現は困難となるとしている。
そのため、今回のホワイトペーパーを、自社のビジネス貢献を目的として自社に有力な候補サービスを抽出する際のガイドとして利用し、最終的な選考は自社要求への充足度やコストで総合的に判断することを推奨している。