データストレージ大手のEMCが、VMwareの株式を売却することを検討中だと報じられている。
New York Postは米国時間9月11日、この交渉に詳しい複数の情報筋の話として、VMwareが「邪魔者」と言われていると報じた。EMCはVMwareの株式80%を保有している。
New York Postは、EMCの会長兼最高経営責任者(CEO)のJoe Tucci氏が、EMCの株主であるElliot Managementからの圧力に「屈した」と伝えている。Elliot Managementは億万長者のPaul Singer氏が経営しており、EMCの株式2%を保有している。
Reutersによると、Elliot ManagementはEMCに10億ドル以上を投資しており、同社からVMwareを手放させようとしてきたという。
Elliot Managementはまた、Juniper NetworksとRiverbed Technologyの株式も保有している。
New York Postの別の情報筋によると、株式が売却される場合、Hewlett-Packard(HP)が株主候補として手を挙げる可能性があるという。
一方、Reutersの新たな報道では、交渉に詳しい情報筋の話として、New York Postの記事は誤りであり、EMCはVMware株の売却を考えてはいないと伝えている。
EMCはVMwareを2004年に6億ドルで買収して成長してきており、現在は時価総額417億ドル。
VMwareは、EMCの2013会計年度売上高の4分の1近くを占める。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。