編集部からのお知らせ
解説:1st ? 2nd ? 3rd ? データ活用での選択
セキュリティの懸念高まる産業用制御機器

OpenStackディストロなどを発表--「VMworld 2014」に見るヴイエムウェアの今後

鈴木恭子

2014-09-09 15:15

 ヴイエムウェアは9月8日、報道関係者を対象に、米サンフランシスコで8月25~28日に開かれたイベント「VMworld 2014」で発表された製品やサービスに関する説明会を開催した。

 ヴイエムウェア代表取締役社長の三木泰雄氏は、「今回は“No Limits”をテーマに掲げた。現在は、既存のIT環境を変革する時だと考えている。今回のVMworld 2014では、企業が抱えるIT環境の課題を解決する製品やサービスを多数紹介した。IT部門は既成概念にとらわれず、勇気を持って革新に取り組んでほしいというのが、われわれのメッセージだ」とVMworld 2014を総括した。

三木泰雄氏
ヴイエムウェア 代表取締役社長 三木泰雄氏

 VMworld 2014では、垂直統合型システムの「EVO:RAIL」「EVO:RACK」の発表、DockerやGoogle、Pivotalとの協業、同社が推進する「Software-Defined Data Center(SDDC)」技術を組み込んだOpenStackディストリビューションである「VMware Integrated OpenStack」(ベータ版)のリリース、エンドユーザーコンピューティング(EUC)を統合する「VMware Workspace Suite」の提供開始などさまざまな分野での発表がなされた。

 「既存のIT環境はシステムごとにサイロ化されている。これに対しわれわれは、既存インフラを維持しつつ、“Software-Defined”のアプローチで、モバイルやクラウドなど、新たしいITインフラに対応できるソリューションを提供していく」(三木氏)

名倉丈雄氏
ヴイエムウェア ストラテジックアライアンス本部長 名倉丈雄氏

 ヴイエムウェア ストラテジックアライアンス本部長の名倉丈雄氏がVMworld 2014で発表された製品やサービスの概要を説明した。

 既存製品のアップデートとしては、クラウド基盤スイート製品である「VMware vCloud Suite」のバージョンが5.8となり、ポリシーベースのプロビジョニング機能が大幅に強化された。アプリケーション機能も強化され、「vSphere Big Data Extensions」で「Hadoop 2」のディストリビューションをサポートするようになった。また、「vCloud Automation Center」上から、あらかじめ定義された災害復旧(DR)の優先順位を、新規に追加された仮想マシンにセルフサービスで適用することも可能になっている。

 「VMware vRealize Suite」も、VMworld 2014で注目を浴びたスイートの1つ。ハイブリッドクラウドや異種混在環境を管理する同スイートは、「VMware vSphere」などのハイパーバイザをはじめ、物理インフラやIaaS/PaaS「Amazon Web Services(AWS)」など外部のクラウドサービス環境で稼働するITサービスを統合して管理できる。日本での提供開始は、2015年以降になる予定だ。

 もう1つVMworld 2014で話題となったのは、同社のOpenStackディストリビューションとなるIntegrated OpenStackのリリースだ。これは、OpenStackのAPIやツールをvCloud Suiteと統合するもの。ベースとなっているのは「OpenStack Icehouse」であり、VMwareの仮想化製品に最適化されたOpenStackクラウドの導入を可能にする。

Integrated OpenStackの統合マップ
Integrated OpenStackの統合マップ

 新製品として注目されたのはEVO:RAILとWorkspace Suiteである。

 EVO:RAILは、SDDCに最適化されたアプライアンスで、vSphereやストレージリソースを仮想化するソフトウェア、管理ツール「EVO:RAILエンジン」が最初から包含されている垂直統合型システムである。ハードウェア構成は、2Uの4ノードで、各ノードは2つのCPUと192Gバイトのメモリを搭載する。あらかじめハードとソフトの構成を決めておこくとで、導入の簡素化や、運用コストと設定工数の大幅な削減、自動スケールアウト、ソフトウェア管理の自動化を実現できるのが特徴だ。

 EVO:RAILは販売パートナーを通じて販売される。最初のOEMパートナーは、富士通、ネットワンシステムズ、Dell、EMC、Inspur、Supermicroで、日本ではネットワンシステムズが10月初旬に販売する予定となっている。

 EUC関連では、Workspace Suiteのリリースが目玉となった。これは、仮想デスクトップの「VMware Horizon」とモバイル管理の「AirWatch by VMware」を統合したマネジメントソフトウェアで、単一のポータルからAirWatchとHorizonにアクセスできる。デスクトップPC、タブレット端末、スマートフォンなどデバイスの種類を問わず、統一の環境で利用できる。

 これらの製品とサービスは、日本で11月5日から2日間の日程で開催される「vForum 2014」で披露される予定となっている。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

Special PR

特集

CIO

セキュリティ

スペシャル

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]