#5:共有は慎重にする
Googleドライブではファイルやフォルダの共有が簡単にできるようになっている。しかし、あまりにも簡単であるがゆえに、アカウントのセキュリティ低下も簡単に招いてしまう。Googleドライブで共有を行う際には以下の点を忘れないようにしてほしい。
- 完全に信頼できる人とだけ共有する。ファイルやフォルダを無節操に共有しない。
- 書き込みアクセスを必要としているユーザー以外は、閲覧者として共有する。また、Android向けのGoogleドライブのクライアント内からも共有設定ができる。このクライアントでは、ウェブベースのクライアントでできるのと同じ粒度の共有設定が可能になっている(図A)。

図A:Android向けのGoogleドライブアプリの共有設定(Verizonブランドの「HTC One M8」上での例)
- ルート(あるいは親)フォルダを共有してはいけない。無数のサブフォルダ(一部はプライベートとしておくべきもの)を含んだ親フォルダの共有は、やってはいけないことである。少し手間はかかるが、個々のフォルダを共有するようにしてほしい。ルートフォルダを共有してよいのは、親フォルダ内にある子フォルダすべてに対する完全なアクセス権を誰かにも渡したい場合のみである。
- 共有が不要になった場合には、その権限を削除するようにしてほしい。後になって、機密情報を含むファイルやフォルダをその共有フォルダに格納するかもしれないからだ。そういった場合、該当フォルダへのアクセス権を与えた全員がそのファイルやフォルダを閲覧できてしまう。共有期間が終わった際には、アクセス権限を削除するようにしてほしい。
Googleドライブのアカウントを誰からも見える状態のままにしておく必要はない。クラウドのアカウントを用いて作業する場合(特に機密情報を取り扱うのであれば)、そのアカウントをセキュアにするための追加手段を講じておくのが肝要なのである。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。