Salesforceは6つの業界に特化したアプリケーションをリリースすると改めて発表した。同社は6つの主要業界を中心にして事業戦略を見直すことを計画しているが、この発表はその計画に沿ったものだ。
その6つの業界向けのアプリケーションは、銀行、通信、生命科学、自動車、消費財、公共部門をサポートする。アプリケーションはあらかじめパッケージ化され、個別の業種向けにカスタマイズされた特定のビジネスプロセスを提供するように設計されている。
Salesforceでアジア太平洋地域を担当するプロダクトエンジニアリングバイスプレジデントのDan Bognar氏によると、これらのアプリケーションを提供する目的は、「ビジネスプロセスにとってこれまでよりはるかに整合性のとれた方法」で、「より大きな価値」を顧客に提供するのを支援することだという。
「顧客が何を求めているのかに注目したところ、業界プロセスのサポートであることが分かった。なぜなら銀行のビジネスプロセスは、通信会社のそれとは完全に異なるからだ」(Bognar氏)
Bognar氏によると、同社が最も大きな成長を見ている業界が、最初のサポート対象となっているという。しかし、今後ほかの業界のサポートも発表される可能性があることを同氏は示唆した。
Salesforceは4月に事業戦略の見直しを初めて発表したときに、こうしたアプリケーションの投入だけでなく、業界の専門家で構成されるチームを編成して、優先パートナーのエコシステムを開発し、同社の「Salesforce1」プラットフォームを活用して、各部門の主要な課題に対処するソリューションを作成することも明かした。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。