VOYAGE GROUP子会社で広告配信プラット基盤事業を展開するadingoは10月16日、メディアの広告収益を最大化させる仕組みとして同社が提供するSSP(Sell-Side Platform)「Fluct」において、広告主のROIを最大化する仕組みDSP(Demand Side Platform)としてGoogleが提供する「DoubleClick Bid Manager」と連携を開始したと発表した。
Fluctは、提携する複数のアドネットワーク(一事業者のアドサーバから複数事業者のメディアサイトにまたがって広告を配信するサービス)やDSP、純広告など、さまざまなウェブ広告の中から最も収益性の高い広告を配信し、提携メディアの広告収益最大化と広告効果の向上を図る広告配信プラットフォームで、2010年12月にサービスが始まった。
国内主要アドネットワークを含む30社以上のアドネットワークと連携し、PC、モバイル、スマートフォンメディアやアプリに対応し、現在5000以上のメディアに導入されているとのこと。月間約200億を超えるインプレッションの広告在庫を提供しているという。
一方のDoubleClick Bid Managerは、Googleが提供するインターネット広告プラットフォーム「DoubleClick Digital Marketing」の1つで、ディスプレイ広告購入の最適配信をするDSP。ユーザー属性や関心分野、購入意向、広告主の目的に応じてターゲティングされた最適な広告枠に対してリアルタイムに自動入札をかけ、広告効果の最大化をはかるためのツールとなっている。
Fluctでは現在、メディアの収益最大化を支援するため、国内外問わずDSPの連携を積極的に進め、広告1表示(1インプレッション)ごとの広告配信のさらなる最適化に取り組んでいる。今回の連携により、Fluctを利用するメディアがDoubleClick Bid Managerから配信されるRTB(Real Time Bidding:リアルタイム入札)を利用できるようになる。
RTBは広告の1インプレッションごとにリアルタイムのオークション方式で広告を選択し、広告主や広告会社から入札された中から最も単価の高い広告が配信される仕組み。CPM課金(インプレッション課金型)での広告配信量を増加させ、メディアの収益拡大を支援するとしている。