Pratley氏は「われわれは現在、様式化アルゴリズムとレイアウトアルゴリズムを手にしている」と述べたうえで、「われわれは、デザイナーの知識を蓄積したエキスパートシステムを作り上げたのだ」と語っている。ただ、現時点のプレビュー版ではその一部しか目にできない。
同氏は「その根底には、ユーザーが特定の色を好んでいるのであれば、その色を引き立たせる色も好むのではないかという発想がある。そこから『Remix』(リミックス)ボタンにつながる発想が生み出された」と述べ、ユーザーが見た目を気に入らなかった場合にデザインを「リミックス」するSwayの能力について言及している。
Pratley氏は「人々は最終的にうまく仕上げられるだろうと感じている限り、過ちには寛容だ」と述べるとともに、「われわれはエラーを適切なものに変えやすくした」と語っている。
Swayでは、ユーザーインターフェースが退屈でつまらないものである必要などないという前提が置かれている。
Pratley氏は「ユーザーが自らの思っていることを入力したくなるほどUIが楽しければ、いったい何が起こるだろうか?それはカタログや店頭で商品を選ぶような感覚になるだろう」と述べている。ユーザーには選択を行った後、自らの気持ちを変える機会も与えられるのだ。
Swayチームは、Swayの今後の方向性を決めるために、テスターからのフィードバックを取り込んでいる。しかしPratley氏は既に、Swayから得た教訓を既存のOfficeファミリへと還元することだけでなく、その可能性についても考えている。
同氏は「Swayのサブセットとしてのグルメアプリや、休暇旅行向けSwayはどうだろうか?」とも語っている。
今のところ、チームはSwayのプレビュー版をより多くのユーザーに向けて展開し、「iOS」用や「Android」用、「Windows Phone」用のSwayというネイティブアプリの構築に向けて忙しい日々を送っている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。