男性の約半数はコンピュータの修理に自信を持っているにもかかわらず、その多くが不具合の最適な解決方法を分かっていない。そんな調査結果が米国時間11月12日、明らかになった。
調査はMicron Technology傘下のCrucial.comがGMI Researchと共同で行ったもの。6月27日~7月4日までの期間に35~70歳の米国在住者1001名を対象に行われた。
調査では男性の90%が、動作が遅い、調子が悪いなどの不調をメモリ(RAM)の追加で解決できることを知らなかった。にもかかわらず、調査対象となった男性の46%がコンピュータの不具合を直す自信を「非常に強く」あるいは「強く」持っていると回答している。
調査では、動作が遅い、一般的なプログラムが停止するなどの不具合の原因を答える設問で、「部品の故障」「ドライブストレージ不足」「最近ダウンロードしたプログラムやOSアップデートなどのソフトウェアの問題」「ウイルスやマルウェア」「メモリ不足」の5つの選択肢を提示。35歳~54歳の男性回答者の中で「メモリ不足」と答えた人は最も少なかった。最も多くの回答を集めたのは、遅い動作につながると最も考えづらい「部品の故障」だった。
女性回答者も、ほとんど(90%)がRAMの追加が最適な答えであることに気づかなかったが、コンピュータを修理するスキルについて男性ほどの自信を示さなかった。
また、コンピュータの動作が遅い原因を特定できない中でも、男性の68%がコンピュータを5年以上使いたいと回答し、48%がお金を出して修理してもらうよりも自分で直してお金を節約したいと考えていることも明らかになった。
Crucial.comのマーケティングマネージャーEd Walker氏は「消費者は、メモリ関連の不具合の現象とは最も無縁の部品故障を一番に疑うことが、今回のデータから分かった。何百ドルも出してシステムを新調することなく、メモリを追加することが、老朽化したPCを復活させる最も安い方法だ」と嘆き節だ。