オペレーション効率の向上
CITIC銀行は、Greenpulmのデータウェアハウスを活用し、ビッグデータを活用した秒単位のリアルタイムマーケティングを行っている。2011年にCITIC銀行のクレジットカードセンターは、データベースマーケティングプラットフォームを通じて1200以上のキャンペーンを実施した。
1キャンペーンあたりの準備期間は以前であれば数週間かかっていたが、システムの導入後は2~3日間へと短縮されており、オペレーションの効率性を大幅に向上につながっている。
ビッグデータは銀行にとって何を意味するのか
銀行にとって、ビッグデータの最も一般的な活用法は、今のところクレジットカードの高精度なマーケティングである。クレジットカード事業の成功は本質的にデータ分析に依存している。ビッグデータによって与えられる膨大なリソースと情報の嵐は、新しい事業開発の機会を銀行にもたらすだろう。
一方で、銀行におけるビッグデータの活用は、クレジットカードの領域を超えて広がりをみせている。CITIC銀行は銀聯と提携し、銀聯での取引履歴を分析することで、店頭で即時に加入できる1秒ローンサービスを提供している。銀行もEコマースでの戦略を通じて、ビッグデータの活用でのリーダーシップを取ろうとしている。