ワークスアプリケーショズは11月26日、レジェンド・アプリケーションズが開発する企業向けインスタントメッセンジャー(IM)「LaKeel Messenger by WORKS APPLICATIONS」の販売を開始した。オンプレミス版とクラウド版が用意されている。エンドユーザーごとの課金だが、料金は個別見積もりとなっている。ワークスでは、2015年中に大手企業を中心とした100社への導入を目指す。
IMは無料のものが広く普及しているが、企業内コミュニケーション手段として使うにはセキュリティ上のリスクが指摘されている。LaKeel Messengerは、IMの手軽さや利便性をそのままに、セキュリティや管理機能を充実させるなど、ビジネスシーンでの利用を前提に設計、開発されたとしている。既存のグループウェアや内線電話ではカバーできない、リアルタイムコミュニケーションを補完できると説明している。すでに1万人を超える大規模ユーザーへの導入も進んでいるという。

LaKeel Messengerの画面イメージ(ワークス提供)
ワークスが販売するLaKeel Messengerでは、組織の階層管理が可能としている。ワークスが提供する統合基幹業務システム(ERP)パッケージ「COMPANY」シリーズとも連携し、大手企業での組織改変や人事異動にも迅速に対応できるとしている。ログインしてPCを立ち上げると、LaKeel Messenger上に在席が通知される。
日英中の3カ国語に対応。複数人でのチャットも可能だ。会話ログは自動で編集され、議事録として出席者に送信される。
送受信したメッセージは、送受信者や日時、メッセージ内容から瞬時に検索できるという。コンプライアンス上問題のある会話が行われていないか確認することもができる。メール機能の利用可否、添付ファイルの送信可否、禁止ワードなども設定できる。ログイン状況を管理画面で把握することも可能だ。
ユーザー企業ごとにOSレベルでデータベースを分離、通信の内容は全て暗号化、アクセス元のIPアドレスを限定することでセキュリティを確保できるという。ワークスから提供されるクラウド版では、情報システム部門に負担が少なく、すぐに利用可能と説明。サーバ監視やセキュリティ維持管理を一貫してワークスに依頼できるとしている。