NEC、IaaS利用権をバンドルしたExpress5800--ハイブリッド運用ニーズに対応

齋藤公二 (インサイト) 2014年12月03日 07時30分

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 NECは12月2日、IaaS「NEC Cloud IaaS」の3年分の利用権をバンドルしたx86サーバの新モデル「Express5800/CloudModel」の販売を開始した。中堅中小企業がオンプレミス環境かクラウド環境かを意識することなく簡単に利用できるという。税別価格は35万6100円から。1月26日から出荷する。

 筐体には、新デザインコンセプトを採用したExpress5800シリーズを採用。CPUやメモリ、HDD、OSを組み合わせた50種類のラインアップから選択可能にした。サービス利用開始時の初期設定や移行作業が簡単にでき、オンプレミスとクラウドを連携させたソリューションの導入も容易だという。

石井正則氏
NEC 執行役員 石井正則氏

 NEC 執行役員の石井正則氏は、新モデル投入の狙いについて「しばらくの間は、クラウドと従来型システムとの混在環境が続く。ユーザー調査からもクラウドが適する業務とそうでない業務があることがわかっている。オンプレミスとクラウドを適材適所で組み合わせていくハイブリッド運用というニーズに応える製品」と説明した。

 なかでも、中堅中小企業では、仮想化によるシステム統合が進み、これからクラウド活用を本格化させるフェーズに入っているという。そうした企業に対して「物理サーバを購入するのと変わらずに、クラウドとのハイブリッド環境を簡単に構築できるようにする」という。

 「Express5800は今年で20周年。オンプレミスでの運用の進化にとどまらず、今回提供するモデルで、ハイブリッドクラウド基盤を支えるモデルに進化させる。Express5800では、ハードウェア、クラウドモデルあわせて今後3年間で50万台の販売を目指す」(石井氏)

浅賀博行氏
NEC プラットフォームビジネス本部長 浅賀博行氏

 プラットフォームビジネス本部長の浅賀博行氏はExpress5800シリーズの強化ポイントとして、新デザインコンセプトの筐体を採用したことを挙げた。新しい筐体では、運用の省力化や効率化を目的に、操作性や視認性を共通化し、プラットフォーム全体の運用管理性を向上させている。たとえば、稼働中の交換部品を視認性の高いオレンジに統一したり、目視で稼働状況がわかるようにLEDの位置を色を変えたりしている。これにより、IT専任者でなくても容易に管理可能になるという。

 今回の新モデルからは、CPUにXeon E5-2600v3ファミリーを採用し性能を向上させたほか、Windows Server 2003からのマイグレーションを容易にするために、CPUやメモリ、ディスクを強化したという。アプリケーション資産継承のために、32ビットのWindows Server 2008もサポートしている。

 新モデルの投入に合わせて、オンプレミスとクラウドを連携させたハイブリッドソリューションを提供できるようになったことも強化ポイントだ。中堅中小規模の企業では、特にファイルサーバ移行、バックアップ、事業継続(BC)と災害復旧(DR)のニーズが多い。

 これら3つについて、それぞれ「ファイルサーバ移行ソリューション」(1月提供開始。NEC Easy Data Migration for File Serverを利用)、「バックアップソリューション」(2015年度上期提供予定)、「BC/DRソリューション」(2015年度上期提供予定。CLUSTERPROを利用)をクラウドサービスと連携させて提供する。今後、販売パートナーや独立系ソフトウェアベンダー(ISV)と連携し、ハイブリッドソリューション商材なども提供する。

 新モデルの特徴としては、“手軽にクラウドが導入”できること、“コストの見える化”ができること、オンプレミスとクラウドの“一元管理”ができることの3つを挙げた。1つめの“手軽さ”については、パッケージに同梱されたキー情報を登録することで、クラウドのポータル画面でサーバ作成などができるようになることだという。

 2つめの“コストの見える化”では、3年分の利用権を一括で購入できるため、費用対効果を明確にし、予算化が容易になる。“一元管理”については、ポータルの管理画面からオンプレミスとクラウドの両方を監視運用できることがメリットだとした。

 モデルは、コストパフォーマンスを重視したスタンダードモデルが18モデル、性能と信頼性を重視したハイアベイラビリティモデルを32モデル用意した。スタンダードモデルでは、1vCPU、メモリ4Gバイトのサーバで、OSがWindows Server、データディスクが200Gバイト、システムディスクが100Gバイト、ネットワークが10Mbps、死活監視、リソース監視、ログ監視の台数などを選択できる。

 いずれもCloud IaaSのメニューをパッケージ化し、使いやすくしたもので、パッケージ購入後もCloud IaaSとしてリソースの追加購入などが可能という。1月26日から出荷する。

 このほか、新モデルとしてラック型の「Express5800/R120f-2E」(税別価格40万3000円~)と「Express5800/R120f-1E」(同38万1000円~)、タワー型の「Express5800/T120f」(同29万4000円~)も販売を開始した。1月26日から出荷する。

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