Microsoftは、「Windows Server」と「Azure」のActive Directoryを連携するための、新しい「Azure AD Connect」のパブリックプレビュー版をテスター向けに公開した。8月に公開されていたベータ版を改良したもの。
Microsoftの担当者は「Active Directory Team Blog」の中で、よりシンプルなツールを求めるテスター達からのフィードバックを受けてAzure AD Connectを改良したと述べている。この担当者によると、新しいAzure AD Connectは、ベータ版の機能に加えてAzure AD Syncで採用されたすべての新機能を備えた、軽量、高速、シンプルなソリューションであり、わずか4回のクリックでWindows ServerとAzureのActive Directoryを連携できるという。
新しいAzure AD Connectは、9月にリリースされたばかりの「Azure AD Sync」を置換することになる。MicrosoftはAzure AD Syncをリリースした際、Windows ServerとAzureのActive Directoryの連携を劇的に効率化する、同期ツールの決定版だと喧伝していた。なお、前出のブログ記事によると、DirSyncの全機能もAzure AD Connectに搭載される予定で、今後DirSyncの新しいバージョンがリリースされる計画はないという。
Microsoftの担当者はブログ記事の中で、同期、サインオン、ハイブリッド接続に必要なあらゆる機能がAzure AD Connectに搭載されることを示唆している。これが、Azure Virtual Networkのようなオンプレミスとクラウドを連携する機能の搭載を意味するのかMicrosoftに質問を試みたが、本記事の執筆時点で回答は得られていない。
先週、MicrosoftはActive Directoryに関する数々の新機能や新サービスを発表した。これにより、ユーザーはEnterprise Agreementなしに、「Office 365」ポータルから「Azure Active Directory Premium」を購入できるようになった。また、「SharePoint」「Exchange」「Outlook Web App」などのオンプレミスアプリケーションにクラウドからセキュアにアクセスする機能を提供する「Azure AD App Proxy」も正式にリリースされた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。