「Ubuntu」がドローン、ロボット、スマートホームなどの分野にやってくる。
Ubuntuの最軽量版「Snappy Ubuntu Core」が、スマートデバイスなどの「モノのインターネット(Internet of Things:IoT)」デバイス向けに公開された。ドローン、ロボット、スマートホームキットを開発するメーカーは同ソフトウェアを利用してデバイスの開発、シミュレーション、運用が可能で、顧客向けのアプリストア提供によりデバイスを継続してアップデートおよび改善できる。
Ubuntuによると、特徴は安全性、信頼性のあるアップデート、Ubuntuエコシステムへのアクセスだという。
Snappy Ubuntu Coreは、さまざまなインターネット対応デバイスに利用できる。デバイスは自動でアップデートでき、オープンソースのプラットフォームとプロトコルをベースとするクラウドベースのアプリストアを利用してセキュリティ目的のアップデート、汎用目的のアップデートを行うことができる。
「Ubuntu Core」を利用した最初のドローンは、教育用途向けの「Erle-Copter」だ。このほかにも、Ubuntu Coreを採用したデバイスとして、オープンソースのスマートホームコントローラー「Ninja Spehere」がある。Ninja Spehereは元々はクラウドファンディングのKickstarterでスタートしたプロジェクトで、電気の消し忘れや鍵を置いた場所を知らせてくれるだけでなく、「Nest」「Tado」「Wemo」「Sonos」など他のスマートホームキットと接続できる。
教育用途向けドローン「Erle-Copter」は、Ubuntu Coreを搭載する最初のインターネット対応デバイスだ。
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Ubuntu Coreの目標は、クラウドからデバイスまで同じAPIを持つ単一のプラットフォームを構築することだ。プラットフォームを利用して開発者はデバイスのシミュレーションが可能で、多数のデバイスをテストして拡張性を確認することもできる。ARMv7とX86-64をサポートし、Ubuntuは標準的なPCを利用してデバイスのプロトタイプが可能としている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。