「IoT・ビッグデータ革命」を起こすには

Charles McLellan (CNET UK) 翻訳校正: 石橋啓一郎 2015年03月18日 06時15分

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 「モノのインターネット(IoT)」と「ビッグデータ」は、この数年話題になっているテクノロジであり、Gartnerが発表している先進テクノロジのハイプサイクルの最新版でも、そろってピーク近くの位置を占めている。


Gartnerの2014年版先進テクノロジのハイプサイクル

 改めて説明すると、IoTとは急速に普及が進んでいる、インターネットに接続された、さまざまな「モノ」に取り付けられたセンサ群のことだ。センサには大量の計測データを生成するものもあり、インターネット接続は有線の場合も無線の場合もある。センサを取り付ける「モノ」は、文字通りどんな物体でも(生き物でも動かないものでも)構わない。たとえばスマートフォンを持ち運んでいれば、自分自身が複数のセンサを持つIoTの「モノ」になり、日常的な活動の多くを追跡して分析し、それに対してアクションを起こすことが可能になる。

 一方、ビッグデータはよく量(Volume)、種類(Variety)、頻度とスピード(Velocity)、正確さ(Veracity)の「4つのV」で説明される。つまり、ビッグデータとは量が多く(量)、さまざなま構造化された情報、構造化されていない情報が入り交じっており(種類)、速いペースで(しばしばリアルタイムで)到着し(頻度とスピード)、品質が怪しい場合がある(正確さ)ようなデータのことだ。このような情報は、従来型のSQLでクエリをかけるリレーショナルデータベースシステム(RDMBMS)で扱うには不向きであり、このためこの市場ではさまざまな新たなツールが生まれている。特に有名なのは、Apacheのオープンソース分散データ処理システム「Hadoop」や、さまざまなNoSQLデータベース、ビジネスインテリジェンスプラットフォームなどだろう。

 IoTとビッグデータは明らかに密接に関連している。インターネットに接続された何十億もの「モノ」が、大量のデータを生み出すからだ。しかし、それ自体は新たな産業革命を引き起こすわけでも、日常的なデジタル生活を変えるわけでも、地球を救う早期警戒システムを実現するわけでもない。EMCとIDCが公表している「Digital Universe」 に関するレポートの最新版で指摘しているように、適切な分析とフォローアップアクションを行うことを前提として、組織は(1)アクセスしやすく、(2)リアルタイムで入手でき、(3)(組織またはその組織の顧客ベースの大部分に影響を及ぼす)大きなフットプリントを持ち、(4)意味のある変化を起こすことができる、価値の高い「ターゲットが豊富な」データに焦点を合わせる必要がある。

 実は後述の通り、このような役に立つデータは、「デジタル世界」のサイズやインターネットに接続された「モノ」の数から想像するほどには多くない。

IoTの「モノ」の数

 IoTに加わる可能性のある「モノ」の数は非常に多い。この数が急増しているのは、低価格・低電力消費のセンサテクノロジ、無線接続の広がり、ストレージおよび計算能力(主にクラウドベース)の大規模化と低価格化、IPv6プロトコルの普及によるアドレスの潤沢化(IPv4が2の32乗だったのに対し2の128乗の空間)など、いくつかのトレンドが重なり合って臨界点に達した結果だ。

 現在および未来のインターネットに接続されたオブジェクト数の推計や予想は、用いられている定義や、推計や予想を行っている主体がどの程度楽観的かによって、かなりの幅がある。最もよく知られている数字はCiscoのもので、現在(2015年2月)の数字を約148億、2020年の予想値を約500億としている(そして、これは推定される潜在的に接続可能な「モノ」の数である1.8兆の2.77%に過ぎない)。


提供:Cisco

 EMCとIDCはもう少し保守的で、2020年時点のIoTの数を320億、Gartnerは260億としている。

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