米Avayaは米国時間3月16日、映像会議システムの機能強化と新端末などを発表した。映像会議のエンドユーザーが同僚や顧客との関係を強化できる「Team Engagement Solution」と称している。
新端末は会議室向けの「Avaya Scopia XT7100」と「Avaya Scopia XT4300」。Scopia XT7100は、国際標準規格である映像コーデック方式の「H.265ハイプロファイル」をサポートしており、帯域幅を効率的に使用できるという。秒間60フレームの60fpsで、最大でハイビジョン同等の映像品質である1080pに対応。H.265ハイプロファイルでの使用帯域幅を最大50%削減できるとしている。Scopia XT4300は中小規模の会議室向けとなっている。
Scopiaでは、ノートPCから無線LANで直接コンテンツを共有できるようになっている。LANケーブルを用意する必要がなく、モバイル端末を使うエンドユーザーはScopiaのクライアントソフトとシームレスにハンドオフできるという。映像会議をスマートフォンやノートPCで始めて、会議室に着いてからScopiaにスムーズに移行できるとしている。ノートPCやタブレットでも1080pの映像品質で会議に参加できる。
H175 Video Collaboration Station
E169 Media Station
Scopiaの基盤ソフトウェアは統合映像ストリーミング機能が強化されている。映像会議の内容を最大で10万人に流せるようになっている。映像の内容は記録でき、YouTubeと同様の感覚で扱えるようにもなっていると説明する。
エンドユーザーの机上に置いて利用できる端末の新製品として「Avaya H175 Video Collaboration Station」と「Avaya E159/E169 Media Station」が提供される。
H175は、高解像度のカメラと7インチのタッチスクリーンディスプレイを搭載している。Wi-FiやBluetoothの接続、Outlookカレンダーの接続が利用できるとともに、連絡先や同僚の在席状況が表示されている。コードレスのハンドセットやスピーカーフォンも搭載されている。
E159とE169は、私物端末の業務利用(BYOD)で許可されたモバイル端末とドッキングできるSIPプロトコルに対応する電話機。「iPhone」「iPad」「GALAXY」(サポートするAndroidはKitKatとJellyBean)のサポートや充電を同時にできるようになっている。