Microsoftは米国時間3月24日、3種類のAzureのサービスを統合し「Azure App Service」として提供することを発表した。
Azure App Serviceは、「Azure Websites」(「Web Apps」として知られている)、「Azure Mobile Services」「BizTalk Services」を組み合わせたものだ。共通のアプリホスティング、ランタイム、拡張性モデルを持つ。
Azure App Serviceのターゲットは、Webアプリ、モバイルアプリ、ビジネス向けアプリ、(公開されているプログラムインターフェースを使ってアプリを構築する)APIアプリに興味を持つ開発者だ。Microsoftの幹部によると、開発者は自分の好きなツールを利用でき、開発したアプリはさまざまなデバイスとプラットフォームで動くという。
Microsoftが3つのサービスをバンドルしてAzure App Serviceを作成した理由は、開発者にコスト削減と利便性を提供するためだ。目標は「Windows 10」のUniversal Appプラットフォームと同じで、アプリを一度開発すれば、さまざまなプラットフォームに向けて配信できるようにすることにある。新サービスを利用すれば、開発者は単一のアプリを開発すればよく、同じアプリについてWeb向けとモバイル向けの2種類を用意する必要はなくなる。
Azure App Serviceの価格は、スタンドアロンサービスとしてのAzure Websitesと同程度という。最終的には(いつになるのかはわからないが)、Azure Websites、Mobile Services、BizTalk Servicesの3機能はスタンドアロンでのサービスとしてではなく、Azure App Serviceを通じてのみの提供になるという。顧客は引き続き、バンドル内で1機能のみ、あるいは2機能、3機能すべて、と選択できるとのことだ。
開発したアプリはAzureのみで動くが、Microsoftだけではなく任意のクラウドからデータを統合できる。また、Microsoftおよび他社のオンプレミスサーバのデータも利用できるという。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。