プラスのステーショナリーカンパニーでは、システム刷新を機にビジネスインテリジェンス(BI)基盤を構築、マーケティング担当者が能動的にデータをチェックできる環境を整備している。ウイングアーク1stが4月2日に発表した。
ステーショナリーカンパニーではこれまで、IT部門がMicrosoft Accessで作成した帳票やレポートを印刷し、営業やマーケティング、製造などのユーザー部門への情報提供を配布していた。2009年の組織統合に伴うシステム刷新を機に、IT部門の負荷軽減と数字の分析と情報共有を目的にBIの導入を検討することとなった。
BIツールには、高度で専門的な知識を習得する必要性が少ない点と利用者数に左右されないラインセンス体系であることを重視し、BIエンジン「Dr.Sum EA」を選定した。
システム構成図(ウイングアーク1st提供)
このBI基盤により、ユーザー部門が把握したいタイミングで能動的に正確な数字を確認できる環境を確立、“漏れのない運用”が実現できたという。マーケティング担当者のひらめきやセンスを支援する環境として評価されている。
Dr.Sum EAの運用開始から3年経過した2013年、ハードウェアの更改をきっかけにDr.Sum EAの運用環境を「Amazon Web Services(AWS)」上に移行した。管理や保守の運用負担も軽減されているという。
ステーショナリーカンパニーでは現在、基幹システムの情報を分析するだけでなく、営業やマーケティング、カスタマーサービスで得た情報をCSVに出力して、Dr.Sum EAに蓄積している。今後、現場での情報活用を実現するために、業務に関する全データをDr.Sum EAに集約し、蓄積された10年分のデータの有効活用を検討していくと説明している。