一般社団法人クラウドサービス推進機構(CSPA)は4月27日、中小企業の経営を支える基盤として良質なクラウドアプリケーションサービスのビジネス活用を推進するために、クラウドサービスを審査、認定する「クラウドサービス認定プログラム」をスタートしたと発表した。同日より、中小企業の利用者の視点を重視する新たな認定プログラムとして、クラウドサービスの公募を開始する。
CSPAは、中小企業に効果的なクラウドサービスベンダーや中小企業支援機関団体などと有機的に連携し、あくまでも中小企業の視点で、安心かつ効果的なクラウドサービスのビジネス活用を推進することを目的として、2013年8月に設立された組織だ。
「日本経済の持続的な成長の礎となる」中小企業だが、効果的なクラウド活用の普及が進んでいないのが現状。その原因の一つとして、効果的なクラウドサービスを選定する能力が中小企業に不足していることを挙げる。
この課題に対し、本認定プログラムでは、クラウドサービスに精通した専門家が経営者に代わって、中小企業のビジネス活用の要件を満たしているかについて点検し、安全かつ安心して継続的に利用可能なクラウドサービスであることを認定する。認定されたサービスは、以下のような手段で広報される。
- CSPAのホームページに掲載
- 認定証の授与、認定ロゴの授与
- メール配信による公表
- 協力メディアへの発表
- 各種セミナーやイベントでの広報
同プログラムにより、中小企業においては、自社に適合するクラウドサービスの選定の基本的な評価情報を入手でき、採用に際しての安心感、納得感が高まることが期待される。またクラウドサービスベンダーにおいても、本プログラムで提供される「サービス認定ガイドライン」に基づき、サービスの質の向上を図れるとともに、中小企業ユーザーへの効果的な普及啓蒙、認知度の大幅な向上が期待される。
認定の応募はCSPAサイトまたはこちらのメールアドレスまで。今回の募集期間は5月31日までとなっており、審査発表はメールにて6月28日に行われる。次回は2015年10月ころをめどに実施する予定とのこと。