Windows Phone 8.1を搭載しているモバイルデバイスには、Windows 10 Mobileへの無料アップグレードが提供される。
Windows 10 Mobileへのアップグレードは、無線通信を介して提供されることになるが、これにはキャリアの承認が必要で、このプロセスは面倒で時間がかかる場合がある。Microsoftは、Windows 10 Mobileの一般リリース後もInsiderプログラムを継続すると発表しているため、Windows Phone 8.1デバイスのユーザーは、このルートでアップグレードすることもできるはずだ。では、最も早くアップグレードする方法は?Windows 10がリリースされたらすぐにInsiderプログラムに登録し、最新のエディションをインストールし、プレビュー版を使わないようにすることだろう。
「Windows 10 Enterprise」と「Windows 10 Mobile Enterprise」は、主に大企業向けに、アップグレードとして提供される。
Microsoftとボリュームライセンス契約を結んでいる大規模な組織(企業、政府機関、教育機関、非営利組織を含む)は、すでにWindows 10のライセンスを持っているデバイスにWindows 10 Enterpriseをインストールできる。
Enterpriseエディションにアップグレードすると、管理されたWindowsネットワークを使用している大規模組織で便利な多くの追加機能や、ライセンスを利用できるようになる。
例えば、大企業はWindows Storeに自社専用サイトを作ることができる。従業員はこのサイトにサインインして、会社の承認を受けたアプリをインストールできるし、管理者はアプリのライセンスをより簡単な形で管理できる。
- Windows 10 Enterpriseは企業や政府機関、非営利組織向けであり、それぞれ別のSKUが用意される。アップグレードには、企業向けエディションのWindowsのライセンスを持つデバイスが必要となる。
- 一方、Windows 10 Mobile Enterpriseは、まったく新しい種類の製品だ。Microsoftの説明では、このエディションに何が含まれているかは漠然としているが、もし通常のEnterpriseモデルの方針に沿うとすれば、セキュリティと管理のための機能や、通常のWindowsを搭載するモバイルデバイスには含まれないビジネス向けの使用権(例えばOfficeアプリ)が含まれるだろう。
大規模な教育機関には専用のEnterpriseエディションが用意されている。
「Windows 10 Education」は、教育機関向けのボリュームライセンスで提供される製品だ。これらの顧客は、企業に比べかなり安い価格で利用できるものの、利用できるEnterpriseエディションの機能と権利は同じだ。もう1つ大きな違いがある。各WindowsのHomeエディションは、教育機関に関してはボリュームライセンスアップグレードの対象になる。これによって全体的なコストを抑えることができる。
そして、いくつかなじみのないエディションもある。
Windows 10では、ATMやPOS機器、工業用ロボット用に設計されたエディションが用意される。一般消費者であれば、銀行のATMで珍しい組み込み用エディションのWindowsが動いていたとしても、関心はないだろう。そのことに気づくのは、ATMがクラッシュした時だけだが(そんなことは滅多にないと思いたい)、そういうことが起これば、その場にいる人がエラーメッセージの写真を撮ってTwitterに投稿するに違いない。
また、将来「Windows 10 IoT Core」エディションもリリースされる予定だ。これについても、何か問題が起こらない限り、デバイスでそんなエディションのWindowsが動いているのを知ることはないだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。