ニュータニックス、ソフトを開発者向けに無償で--サーバやストレージなど統合

大河原克行 2015年06月01日 17時35分

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 ニュータニックス・ジャパンは5月28日、ソフトウェア「Nutanix Community Edition」を発表した。6月9日から無償で提供する。

 同社は、サーバとストレージをひとつに統合し、ネットワークストレージを不要にした仮想化データセンタープラットフォームとして、コンバージドインフラストラクチャを提供している。今回発表したCommunity Editionは、同社のハイパーコンバージェントテクノロジの普及を加速するものと位置付けており、拡張性を限定している。

 「ハイパーコンバージドに関するコミュニティを拡大したいと考えており、これがハイパーコンバージドインフラストラクチャ導入の意思決定にも大きな意味を持つようになるだろう。コミュニティ参加者には、Community Editionで提供しているAPIを活用して、ソリューションを開発してもらいたいと考えている。先進的なコンピューティングプラットフォームを体感するためのコストや障壁を解消するとともに、開発やテスト、ステージング環境への迅速な展開が可能になり、ユーザーはウェブスケールテクノロジの恩恵を直接体験できる」(米Nutanixのソリューションマーケティング担当ディレクターであるSachin Chheda=サチン・チェダ氏)と説明している。

 同社は2009年に設立、ソーシャルメディアなどで活用されている技術をエンタープライズ分野に活用。「クラウド世代に向けたソリューションを提供できるのが特徴」(Chheda氏)とする。

 従業員数は1000人以上、年間売上高は約3億ドル。1200社以上の企業が利用している。50人規模から1万人を超える企業まで幅広く利用されていると説明。日本では、パナソニックやヤフージャパン、足立区、NTTスマートコネクトなどが導入。日本のユーザー企業数は100社を超えたという。

Sachin Chheda氏
Nutanix ソリューションマーケティング担当ディレクター Sachin Chheda氏

 「サーバ、ストレージ、ネットワークをソフトウェアによって統合し、(ハイパーバイザとして)VMware、Microsoft、KVMをサポート。性能、拡張性に優れ、仮想化に適している。現在、70カ国以上の先進企業のデータセンターで導入されており、IDCによると、Nutanixはハイパーコンバージェント市場のリーダーに位置付けられ、この分野では52%のシェアを持つ。70%以上の顧客が半年以内に拡張している」(Chheda氏)

 すでに提供している「Nutanix Virtual Computing Platform」は、単一のアプライアンスでサーバとストレージをシームレスに統合する機能を内蔵。「Nutanix Computer Cluster」は、数台のサーバからスタートし、数千台規模のサーバ構成まで拡張できる。同社が特許を持つデータファブリックや管理ツールであらゆる仮想化アプリケーションに最適化したインフラストラクチャを構築する際の設計基盤になるという。

 Chheda氏は、「Nutanixは、過去1年間で仮想マシン上でチューニングが可能な冗長性を持った環境を提供したほか、クラウド上でバックアップを取れる“Cloud Connect”、同期バックアップが可能な機能、重複排除機能などについても提供している。単一の環境から複数の仮想マシンレベルでの管理を可能とする“Prism”も同社ソリューションの特徴のひとつ」だとした。

 今回提供するCommunity Editionでは、シンプルなインストールとセットアップによって、ハイパーコンバージドインフラストラクチャを60分以内に展開し、ライセンスコストや新規ハードウェアに投資することなく、ハイパーコンバージドテクノロジを評価できるほか、アプリケーションやサービス、ユーティリティの開発などを通じてエコシステムに参加できたり、先進の分散システムテクノロジにアクセスして、モバイルやビッグデータアプリケーションなどの最新の状況を知ることができるとしている。

 「Community Editionのサポートはコミュニティを通じて行われることになる。開発環境向けが前提となっているが、本番環境で使うかどうかはユーザーの選択になる」とした。

 DellやHP、Lenovo、Cisco Systems、Supermicroなどの標準的なx86サーバでの利用が可能であり、ノード数は1、3、4が対象になり、Intelの4コア以上のCPU、16Gバイト以上のメモリ、RAID0のストレージシステムなどが必要になる。

 オンラインでの事前登録で最初に登録した500人は最大3000ドル相当の家庭用ラボと同社主催のイベント「.NEXT Conference」の入場許可証が当たる抽選に参加できる。現在、同社コミュニティには日本からは約100人が参加しているという。

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