レッドハット、ソフトウェア定義ストレージのポートフォリオを強化

Steven J. Vaughan-Nichols (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 編集部 2015年07月03日 10時59分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 Red Hatは、マサチューセッツ州ボストンで開催した同社の年次イベント「Red Hat Summit 2015」で、「Red Hat Ceph Storage(RHCS)1.3」と「Red Hat Gluster Storage(RHGS)3.1」を発表した。これにより、ペタバイト級のデータをサポートするソフトウェア定義ストレージのポートフォリオを強化する。

 これらはいずれも、商用オフザシェルフ(COTS)ハードウェア上で稼働するように設計されたオープンソースの製品。どちらもデータファーム上でエンタープライズ規模のデータ負荷を取り扱える製品だが、最も採用が進みそうなのはクラウド分野だ。

 「Ceph」は分散型のオブジェクトストアおよびファイルシステムであり、ビッグデータを処理するパフォーマンスや、信頼性、スケーラビリティに優れている。RHCS 1.3では以下のような新機能が提供されている。

  • 自動リバランス機能の向上:誤配置されたオブジェクトよりも、デグレードしたオブジェクトに重点を置くロジックを採用。
  • リバランスの一時的な無効化:パフォーマンス低下の回避を実現。
  • スクラビングのスケジューリング:ピークタイムにおけるパフォーマンス変動の抑止。
  • オブジェクトのバケットの共有化:ホットスポットの回避を実現。

 なお、RHCSは「Amazon Web Services」(AWS)上での無償試用が可能だ。

 RHGSは、パブリックやプライベート、ハイブリッドといったクラウド環境に適した直截的なアーキテクチャを有した、スケールアウト可能なファイルストアだ。RHGS(旧称「Red Hat Storage Server」)は、「GlusterFS 3.7」と「Red Hat Enterprise Linux」(RHEL)を組み合わせた製品であり、NFS(Network File System)やSMB(Server Message Block)、HDFS(Hadoop Distributed File System)といったファイルインタフェースをサポートしている。

 RHGSの主要な新機能として以下がある。

  • 分散されたストレージボリュームに対する消失訂正コードのサポート:破損したデータや消失したデータを、システム上の他の場所に格納されている情報を利用して再構成する機能をシステム管理者に提供(これによりRAIDや複製の必要性を低減し、TOCを最大75%削減できる)。
  • ティアリング(階層化)によるデータの自動移送:ボリュームをベースにしたオンアクセスの頻度による、「ホットティア」と「コールドティア」の間でのデータの自動移送を実現。
  • bit rot(ビット腐敗)の自動検知:メディアの経年劣化等で発生したストレージ上のデータ破損を検知するための定期的なデータのスキャン機能(これによりエンドツーエンドでのデータの保全性が向上する)。
  • セキュリティの強化:SELinuxのEnforcingモードと、SSLベースのネットワーク暗号をサポートすることによる全体的なセキュリティの強化、および「NFS-Ganesha」プロジェクトをベースにしたアクティブなNFSv4のサポート。

 RHGSは2015年の夏に利用可能になる予定だ。またRHGSもAWS上での無償試用が可能となっている。


この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

関連ホワイトペーパー

連載

CIO
ITアナリストが知る日本企業の「ITの盲点」
シェアリングエコノミーの衝撃
デジタル“失敗学”
コンサルティング現場のカラクリ
Rethink Internet:インターネット再考
インシデントをもたらすヒューマンエラー
トランザクションの今昔物語
エリック松永のデジタルIQ道場
研究現場から見たAI
Fintechの正体
米ZDNet編集長Larryの独り言
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
山本雅史「ハードから読み解くITトレンド放談」
田中克己「展望2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
松岡功「今週の明言」
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
大河原克行「エンプラ徒然」
内製化とユーザー体験の関係
「プロジェクトマネジメント」の解き方
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
セキュリティ
エンドポイントセキュリティの4つの「基礎」
企業セキュリティの歩き方
サイバーセキュリティ未来考
ネットワークセキュリティの要諦
セキュリティの論点
スペシャル
エンタープライズAIの隆盛
インシュアテックで変わる保険業界
顧客は勝手に育たない--MAツール導入の心得
「ひとり情シス」の本当のところ
ざっくり解決!SNS担当者お悩み相談室
生産性向上に効くビジネスITツール最前線
ざっくりわかるSNSマーケティング入門
課題解決のためのUI/UX
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
「Windows 10」法人導入の手引き
ソフトウェア開発パラダイムの進化
エンタープライズトレンド
10の事情
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
Gartner Symposium
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
Microsoft Connect()
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell Technologies World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
吉田行男「より賢く活用するためのOSS最新動向」
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
中国ビジネス四方山話
ベトナムでビジネス
日本株展望
企業決算
このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]