メールは過去のものではない
日本で7月3日に発表された新版は、「メールは過去のもので、役に立たないという記事をよく見かける。しかし、現実的にはマーケターの皆さんは頻繁にメールを活用している。ただし、メールにももっとスピードアップが必要。そこでスピードアップしたメールを提供する。Journey Builderについては“もっと改善を!”という声が多かったことから、顧客との距離を縮める改善を実践した。広告プラットフォームであるActive Audiencesも新たに提供していく」と新機能を大きく盛り込んだものとなっている。
Marketing Cloudを活用するトヨタメディアサービスの高橋氏は、タイでの活用事例を紹介した。タイの顧客向けに、顧客情報をトラッキングし、顧客情報を可視化した。そのデータから抽出した顧客情報をキャンペーンに活用し、タイのモーターショーに誘導した。タイのモーターショーは、日本とは異なり、その場で自動車を販売できる。
トヨタメディアサービス WEBマーケティング事業長 高橋和巳氏
「キャンペーンは3週間足らずの期間だったが、不況で自動車購買状況は決して良くなかったにもかかわらず48台成約となったことは、大きな成果といえるのではないか」(高橋氏)
トヨタメディアサービスの日本法人でも顧客動向、セグメンテーション化などにMarketing Cloudを導入している。「顧客とのワントゥワンマーケティング実現に向け、活用していきたい」(高橋氏)という。
Marketing Cloudの導入状況は世界各国の中で「日本が一番早く起ち上がっている」(Hawksley氏)という。実際の日本でのビジネスの起ち上げでは、「一番苦労が大きかったのはテクニカルな部分ではなく人だった。初めての分野だけにパートナー教育も含めて実施する必要があったが、パートナーは従来のシステムインテグレターではなく、デジタルマーケティングを手がけてきた企業が多い。パートナーの皆さん向け教育とともに社内を教育するために、米本社から4人のスタッフを日本に常駐させてもらうことで人的リソースを育成した」(笹氏)