Microsoftは米国時間7月20日、「Visual Studio 2015」の製品版を正式にリリースし、ダウンロード提供を開始したと発表した。
また、この最新版ツールスイートとともに、「.Net Framework 4.6」もRTM版に到達し、一般提供が開始された。
Visual Studio 2015は、同社の統合開発環境(IDE)を単にアップデートしただけの製品ではない。.NETのコンパイラプラットフォーム「Roslyn」や、「ASP.NET vNext」(開発コード名:「Project K」)、「Apache Cordova」ツールのサポートが追加されるなど、さまざまな機能強化がなされている。また、VB.NETの最新版や、C#、C++、TypeScript、F#といった言語やツールに対するサポートも強化された。
なおVisual Studio 2015は、製品全体としてはRTM版に到達したが、「ASP.NET 5」と全ての.NET Coreはまだプレビュー版だ。また、「Team Foundation Server 2015」もまだ最終版ではなく、正式リリースは少なくとも8月まで待つ必要がある。
Visual Studio 2015は、「Windows 10」向けアプリを充実させていくうえでの重要なパーツだ。というのもこの製品は、ユニバーサルWindowsアプリを開発するためのツールセットの要という位置付けになっているためだ。しかし、こうしたアプリの開発に必要となる、Windows 10用の他のツールは今のところ最終形態となっておらず、現時点ではまだプレビュー版だ。これらツールのRTM版は、Windows 10がリリースされる7月29日に利用可能になると見込まれている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。