IBMは新型Linuxメインフレーム製品の「LinuxONE Emperor」と「LinuxONE Rockhopper」を、米シアトルで開幕した「LinuxCon North America 2015」で発表した。
上位モデルのLinuxONE Emperorは、「IBM z13」CPUと最大10テラバイトのメモリを搭載。最大で8000基の仮想マシンまたは数万基のコンテナに対応できるという、単一のLinuxシステムとしては類を見ない性能を備えている。またDockerコンテナ内で「Node.js」と「MongoDB」を使用し、1日あたり300億件のRESTful(Representational State Transfer)トランザクションを処理できる。一方、「zEnterprise EC12」CPUを搭載した下位モデルのLinuxONE Rockhopperは、エントリーレベルの顧客にメインフレームの処理能力、可用性、セキュリティを安価に提供するための製品だ。
IBMによると、LinuxONEには高度な暗号化機能がハードウェアとソフトウェアの両レベルで組み込まれ、Linuxシステムとしては最高レベルのセキュリティが備わっているという。この暗号化機能は専用のプロセッサとカードで実現されているため、LinuxONEは1秒間に数百万件のトランザクションをセキュアに処理できる。
なお、LinuxONEのセールスポイントは強力なハードウェアだけにとどまらない。LinuxONEは「Apache Spark」、Node.js、MongoDB、「MariaDB」、「PostgreSQL」、「Chef」などの主要なオープンソースソフトウェアとシームレスに連携して優れたパフォーマンスを発揮できるという、もう一つの重要な特長を備えている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。