Schroepfer氏の考えは、Facebookの創業者であり最高経営責任者(CEO)でもあるMark Zuckerberg氏のそれとも一致している。Zuckerberg氏は投資家らとの電話会議で、VRヘッドセットが今日のスマートフォン並みに普及するのは何年も先の話になるだろうと注意を促している。
同氏は「これ(VR)について、携帯電話やコンピュータのような以前からあるコンピューティングプラットフォームが発展してきた歴史になぞらえて考えてほしい。スマートフォンが最初に登場したのは2003年だったと記憶している」と述べた。
「最初の年に、『BlackBerry』と『Palm Treo』が史上初のスマートフォンとして登場したと記憶している。これらの製品の販売台数はそれぞれ数十万台だった。われわれの(VRに対する)考えと、その発展の仕方も、同じようなタイムフレームで捉えてほしい。われわれはそのように考えている」(Zuckerberg氏)
Schroepfer氏も、VRヘッドセットが現在の携帯電話並みに普及すると確信しているものの、その普及ペースについては、人々に誤解を与えないようにすることが重要であると考えているとし、以下のように述べた。
「私はVRについてとても楽観的だが、これはまったく新しいプラットフォームであるため、その発展には時間がかかるはずだ」
「過剰な宣伝は、われわれが避けたいと考えている、ありがちな問題の1つだ。あまりにも熱狂するあまり、皆が使用するようになると主張してしまうのだ」
「2016年のVR市場は、ファンとアーリーアダプターからなる極めて小規模なものとなるだろう」