NTTデータとPivotal、アジャイル開発で協業

NO BUDGET

2015-12-02 19:28

 NTTデータとPivotalジャパンは12月2日、アジャイル開発ソリューションの提供で協業すると発表した。

 両社で進めてきたNTTデータのアジャイル開発基盤とPivotalのオープンクラウド基盤の統合が完了。今後は、国内外で急増しているアジャイル開発のニーズに応え、アジャイル開発サービスを両社で提供していく。導入コンサルティングや開発、運用・保守等のサービスメニューの整備を行い、2016年2月の提供開始を目指す。

 これまでNTTデータでは、グループ内のアジャイル開発のためのプロセスとツール活用のノウハウを集約したアジャイル開発基盤を構築し、国内外の20社以上の企業でのアジャイル開発プロジェクトを推進してきた。一方で、Pivotalは、オープンクラウド基盤の業界標準であるCloud Foundryをベースに「Pivotal Cloud Foundry」の開発とグローバル展開を進めてきた。

 両社の基盤を統合して構築したソリューションは、システム基盤となるミドルウェアやアジャイル開発、管理支援ツール、運用開始後のシステム運用ツール、システムのユーザー行動分析ツールなどシステムのアジャイル開発と運用に必要な機能をすべて提供する。


統合ソリューションイメージ図(NTTデータ提供)

 同ソリューションは、ビジネス仮説の検証や迅速なシステム開発、柔軟なシステム運用などを支援する機能を持つ。

 ビジネス仮説の検証支援では、NTTデータがノウハウを培ってきたさまざまなユーザー行動分析ツール群をシステムに容易に組み込める。例えば、インターネットマーケティング手法であるA/Bテストのツールを組み込むことで、システムの利用者を対象にランダムに異なるデザインの画面を表示し、デザインごとのアクセス数の変化を計測できる。

 迅速なシステム開発支援では、NTTデータがノウハウを培ってきたシステム開発・管理支援ツール群と「Pivotal Cloud Foundry」に搭載される各種ミドルウェアフレームワークを利用できる環境を即時提供する。これらを利用することで、システム基盤の構築や開発、管理環境の準備作業が一切不要になる。

 柔軟なシステム運用支援では、「Pivotal Cloud Foundry」が提供する高度なクラウド基盤の管理機能が提供される。システム負荷に応じたシステムを構成するサーバ数の自動増減や、一部のユーザーにのみ新機能を搭載したシステムを開放するようなシステム構成を実現する。

 両社は同ソリューションの提供に向けて、導入コンサルティングや開発、運用・保守等のサービスメニューを整備し、2016年度から3年間で300億円の売り上げを目指す。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    セキュリティ対策で注目の「OSINT」、自組織の防御に役立つ基礎知識と活用方法を解説

  2. セキュリティ

    攻撃者は侵入ではなく“ログイン”する、エンドポイントとアイデンティティセキュリティを連携すべき理由

  3. モバイル

    目前の「Windows 10」サポート終了、「Windows 11」への移行負担を解消する最適解とは

  4. セキュリティ

    こんなにあった!従来型SIEMが抱える課題──次世代SIEMに必須の“8つの要件”とは?

  5. ビジネスアプリケーション

    データリーダーが知っておくべき、AI活用の投資対効果を高める「実効性のある戦略策定」の進め方

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]