「Microsoft Azure」で提供される、コンテナのスケジューリングとオーケストレーションのサービス「Azure Container Service(ACS)」の一般プレビューが公開された。Microsoftは9月にこれを発表していた。
ACSは、コンテナホストとして動作する仮想マシンのクラスタや、アプリケーションコンテナをオーケストレーションするための他の「マスター」マシンの作成と管理を可能にする。
MicrosoftはACSプレビュー版の提供を、米国時間12月2日のブログ記事で発表した。
9月に発表されていた通り、MicrosoftのACSプレビュー版は、AzureチームがDockerやMesosphereと協力して実施した取り組みに基づいている。この取り組みの目的は、「Docker」や「Apache Mesos」、さらにMesosphereの「Datacenter Operating System (DCOS)」からのオープンソースコンポーネントをベースとする、本番環境に対応するコンテナサービスを提供することだ。
プレビューを入手するには、Azureのサブスクリプションを取得した上で、Microsoftに申し込む必要がある。
なお、12月2日のAzure関連ニュースは、ACSのプレビュー版リリースだけではない。
Microsoftは同日、「Azure Security Center」の一般プレビュー版も公開した。Azure Security CenterはMicrosoftが数週間前に発表したもので、ユーザーがAzureのリソースのセキュリティ状態を監視し、多様な設定に対応するポリシーによりクラウドのセキュリティを管理できるようにする。Azure Security Centerはまた、Microsoftのアナリティクスと脅威監視システムを使って、検知された脅威をユーザーに通知する。
Microsoftはさらに、Azureでデフォルトのポータルとなった「Azure Portal」(開発コード名:「Ibiza」)の一般提供も開始した。同社は2日、「Azure Content Delivery Network(Azure CDN)」の新機能の提供も開始したほか、「Azure App Service」のモバイルアプリも一般公開した。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。