IBMは米国時間12月8日、クラウド関連の新興企業であるClearleapを買収すると発表した。Clearleapはエンタープライズグレードのビデオコンテンツ管理サービスをクラウド上で提供している。買収の金銭的条件は明らかにされていない。
IBMはClearleapの買収によって、全体的なクラウド戦略の一環としてビデオ分野に力を入れていくと宣言したと考えてよいだろう。
ジョージア州ダルースに拠点を置くClearleapは、マルチスクリーンビデオ処理機能や、ビデオ資産管理機能を提供するとともに、ビデオをアプリに組み込むためのオープンなAPIフレームワークを提供している。同社は既に、HBOやTime Warner Cable、Verizonを含む複数の大手メディア企業を顧客として抱えている。
IBMは将来的に、Clearleapの機能やサービスをオープンなAPIとして「IBM Bluemix」に組み込むことができるはずだ。
Clearleapのプラットフォームには、デジタルビデオ資産をホストするデータセンターに加えて、サブスクリプションサービスや収益化サービスも含まれている。IBMは、世界各地のIBM Cloudデータセンターを通じてClearleapのビデオホスティングサービスを提供する計画だ。
Clearleapの買収はさまざまな点で、IBMが最近実施したハイブリッドストレージ企業Cleversafeの買収と密接に関係している。
CleverSafeは、従来のファイルシステムよりもはるかに拡張性が高いとされる、オブジェクトベースのストレージを専門としている。つまり、IBMは重い動画ファイルのすべてをクラウドに保存するための技術を手にしたということだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。