IBM、Hewlett Packard Enterprise(HPE)、Pivotal、CenturyLink、SAPなどの一連のPaaS(サービスとしてのプラットフォーム)クラウドプロバイダーは、「Cloud Foundry」を使用した自社のサービスで、コードのポータビリティを保証し、顧客がロックインされないサービスであることを認証する制度について合意した。
Cloud Foundry Foundationは米国時間12月16日、この認証プログラム「Cloud Foundry PaaS Certification」をスタートさせた。この認証は、複数のプロバイダーやクラウドの間で、PaaS製品間のポータビリティを確保することを目的としている。Cloud Foundry Foundationは55社のメンバー企業が参画している組織だ。
現在までに、CenturyLinkのAppFog、HPE Helion Cloud Foundry、IBM Bluemix、Pivotal Cloud Foundry、SAP HANA Cloud Platform、Swisscom Application CloudなどがCloud Foundry PaaS認証を取得している。
Cloud Foundry Foundationの最高経営責任者(CEO)Sam Ramji氏は、声明の中で、次世代のクラウドサービスの顧客は、サービスのポータビリティを実現する標準を求めるようになると述べている。
Cloud Foundryの認証制度は、アプリケーションやスキルが、同ソフトウェアを使ったどのクラウドサービスやオンプレミスソフトウェアでも利用できることを保証する。この取り組みは、すべての認証製品で同じCloud Foundryのコアコードが使われていることを保証するよう設計されている。各製品は、毎年再認証を受ける必要がある。
企業が作るクラウドアプリケーションが増えるに従って、こういった認証の取り組みは勢いを増していくかもしれない。「OpenStack」のコアコードを維持するプログラムに対する需要が、企業の間で高まってくる可能性もある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。