海外コメンタリー

強いIT部門になるための「新年の誓い」10項目

Mary Shacklett (Special to TechRepublic) 翻訳校正: 編集部

2016-01-14 06:30

 もし最高情報責任者(CIO)が、自身とIT部門のスタッフで新年の誓いを10項目定めようと言ってきたらどうすればよいだろうか。候補になりそうなものを挙げてみた。

1:人の話を聞くスキルを高める

 一所懸命やってみたところで、ITは基本的にエンジニアリングの領域にある。IT部門の人々は明確に語られたことや書かれたことを重視したがる。しかし、IT部員が「行間を読む」ことができれば、そのようなクリティカルリスニングは効果的であり、皆のためにもなる。これは、誰かのいら立ちを感じ取ったり、言葉には出さないがシステムに期待する機能があることを表情から察知したりする場合にも当てはまる。話を聞くスキルはIT部門の人々にとって、これからも伸ばすべき分野なのだ。

2:傲慢にならない

 ITに詳しくない人が出したアイデアが技術的に不可能な場合、却下するのは簡単だ。しかし、こうした提案の中に役立つ名案が隠れていることもある。そうでないとしても、他者の意見に対する辛抱強さと尊敬の念を持つことは、ITの人間は傲慢でよそよそしいという評判を取り払うのに大いに役に立つだろう。

3:略語を使わない

 朝から晩まで略語を使いまくっているIT人間たちに囲まれているのでない限り、会話で略語を使わないのが得策だ。略語は明快なコミュニケーションを妨げる。

4:新しい技術は慎重に

 「最先端」にいると主張するIT部門がどれほどあったとしても、IT業務の50%以上はシステムのメンテナンスに費やされている。結局、将来的に会社の利益になるかもしれない新技術を検討する予算や業務時間はほとんど残らない。しかし、これで諦めてはいけない。多くのベンダーは、提供したい(企業にどのようなメリットがあるかを示したい)製品を、喜んで試用させてくれる。近いうちに購入する計画がなくてもだ。

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