Messina氏は、ユニカーネルのシステムには、整合性のある堅牢なツールがそろっていないため、そこにDockerが登場する余地があると述べている。
Dockerのテクニカルスタッフであり、Microsoftのエンタープライズ向けエヴァンジェリズム担当ディレクターの経験もあるPatrick Chanezon氏によると、OSを開発者が使用できるライブラリへと分割するというアイデアによって生み出される「システムプログラミングの民主化」は、コンテナやユニカーネルといったテクノロジが目指すものにとって重要だという。
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Microsoft ResearchのライブラリOSプロジェクトであるDrawbridgeは、少なくともそのウェブページを見る限り、もはや活動しているようには見えない。しかしMicrosoftは以前に、「Windows Server 2016」にコンテナ機能を搭載するために、Drawbridgeに備わっている(隔離プリミティブといった)いくつかのコンセプトを採用していると述べている。
Microsoftは、近々リリース予定の「Hyper-Vコンテナ」によって追加の隔離レイヤを提供すると述べている。本記事に掲載しているDocker提供の図では、中央の共有コンテナによるアプローチがMicrosoftのHyper-Vコンテナに相当する。
Dockerがユニカーネルに注力したテクノロジを推し進めるなか、MicrosoftはDockerとの提携をさらに深めていくのだろうか?筆者はその可能性があると考えている。両社によって今後、この市場の発展につながる発表がなされる日を、筆者は心待ちにしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。