Hewlett Packard Enterprise(HPE)は米国時間3月10日、「HPE Haven OnDemand」の一般提供を開始したと発表した。同サービスは「サービスとしての機械学習」を提供するものであり、「Microsoft Azure」プラットフォーム上で動作する。
Haven OnDemandは、エンタープライズソフトウェア向けのサービスとともに、APIも提供している。このサービスは、HPEとMicrosoftのAzureクラウド部門との間で続いている協力関係によって実現した。
ひとことで言えば、Haven OnDemandはクラウド版のビッグデータアナリティクス向けソフトウェアだ。2014年12月にベータ版を提供開始してから、1万2750人以上の登録開発者によって試用されてきたという。
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このサービスの試用は無料となっている。右はカテゴリ別(大企業向けを除く)の価格体系だ。大企業はHPE担当者に連絡する必要がある。
提供される機能には以下が含まれる。
- 先進的なテキスト分析:テキストから概念や感情に関する情報を抽出する。
- フォーマット変換:多様なメディア上のさまざまな形式のデータを変換する。
- 検索ツール:オンプレミス上やクラウド上を横断してデータを検索する。
- 画像認識および顔認識:個人の性別を識別したり、画像内のブランドロゴを認識したりする。
- ナレッジグラフ分析:人や場所、ものごとの関連やパターンを分析し、洞察や予測を行う。
- 予測および提言:業務のパフォーマンスを最適化するための業務データのパターンを把握できるようにするとともに、構造化されたデータセットに基づき分析や予測、注意喚起を行う目的での自己学習機能を構築するための機能を開発者に提供する。
- スピーチ認識:先進的なニューラルネットワーク技術を活用することで、動画ファイルや音声ファイルから話し言葉を認識し、テキストデータに変換する。50カ国以上の言語に対応。
HPEはHaven OnDemandのAPIを用いたアプリケーションも複数紹介した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。