この点を改善するため、セキュリティ脅威の可視化と対処を自動化し、同時に情報を共有するルーチンワークを提唱した。もちろん企業は各社のセキュリティ製品を導入するケースが多いため、マカフィー1社では実現するのは難しい。
そのため同社は「インテル セキュリティ イノベーション アライアンス」というエコシステムを提唱。すでに150以上のパートナーと協業し、今四半期はHewlett-Packard Enterpriseの1部門であるAruba、ネットワークプラットフォームデバイスベンダーのBrocadeなど9社が新たに参画した。
マカフィー 取締役 専務執行役員 コンシューマ事業統括 田中辰夫氏
取締役で専務執行役員 コンシューマ事業統括の田中辰夫氏は、従来のPCやスマートフォンなどのモバイルデバイスに加え、ネットワーク全体を保護する製品を提供していくことを明らかにした。SNSやオンラインショッピングなどの保護に加えて、自社のクラウドサービスを利用しながら、デジタル家電など包括的な保護実現を目指す。
同氏はウェアラブルデバイスやデジタル家電を保護する仕組みとして複数のアプローチを検証し、2016年中には何らかの形で発表できると説明した。TeleSignによるレポートを引用し、2014年の国内上位パスワードが「123456」「パスワード」「12345」など軽易であり、同じパスワードを使うユーザーが73%にもおよぶことを理由に昨年発表した生体認証アプリケーション「True Key」の導入を推奨した。
個人向けも家庭のネットワーク全体を対象にしたセキュリティ保護を目指す