MicrosoftのLinuxに対する愛は止まるところを知らないようだ。
米国時間3月28日の夜にリークされた開発者向けカンファレンスBuild 2016のセッション情報によれば、同社はこのイベントで、「Windows」上で「Ubuntu Linux」のBashを動作させることを発表するとみられる。
(情報提供について、Twitter上のThe Walking Cat氏とTero Alhonen氏に感謝する)
Buildの1日目には、Microsoft幹部が「Windowsのコマンドラインの改善」という件を議論する予定であることが分かっている。しかし、このセッションで議論される改善の内容については明らかになっていない(セッション内容の説明はまだ掲載されていない)。
しかし、今回リークされた情報によれば、この件はUbuntu上で動作するBashと何らかの関連があるとみられる。BashはLinuxのシェルだ。一連のアドオンとプラグインからなるBourneシェルの上位セットで、ユーザーはこのシェルを使ってテキストコマンドを実行することができる(あるいは、スクリプトを使ってコマンドを実行することもできる)。
Twitter上で言及している人もいるように、「Cygwin」や「MSYS」など、BashをWindows上で利用する方法はすでにいくつかある。しかし、Microsoftはさらに一歩前進しようとしているようだ。
同社はWindows 10の「Redstone」ビルドで見つかった新しいLinuxサブシステムを使って、Bashをサポートする計画なのかもしれない。このサブシステムは、Windows 10 Mobileに組み込まれていたAndroidサブシステム(AndroidからWindows 10へのブリッジに関する取り組みの中止にともない廃止された)と関係している可能性もある。
あるいは、Windows 10で計画されているコンテナのサポートと何らかの関連があるのだろうか。筆者は2015年に、Microsoftが「Barcelona」というコードネームでWindows 10でのコンテナのサポートに取り組んでいることについて記事を書いている。情報提供者によれば、Barcelonaが可能にする主な機能の1つは、アプリをWindows 10の他の部分と安全に隔離することだという。
Windows上で動作するBashに関しては、まださまざまな疑問があるが、Buildが開幕する3月30日からの数日間で明らかになるに違いない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。