日本テレビは4月21日、同社ウェブサイトへの不正アクセスで保有する個人情報のうち約43万件が流出した恐れがあると発表した。漏えいした情報の91%が「天才!志村どうぶつ園」「人生が変わる1分間の深イイ話」といった、日本テレビ番組のスタジオ観覧者などの個人情報であり、残りが関連会社のものという。
4月20日13時ごろ、日本テレビウェブサイトに、ソフトウェアの脆弱性を利用した不正アクセスがあることが発覚。氏名や住所、電話番号、メールアドレスなどの情報漏えいが発生した恐れがある範囲を特定した。
ログ解析の結果、攻撃手法はOSに対する命令文を紛れ込ませて不正操作する「OSコマンドインジェクション」と判明したという。21日未明までに当該ソフトウェアを削除し、データを別の安全な保存場所に移動させるなど、新たな情報流出を防止する対策を実施したと説明。
外部の情報セキュリティの専門家を含む調査委員会を設置し、調査を続ける。今後このような事態を起こさないよう、情報セキュリティ対策をさらに強化していく所存という。